研究概要 |
低酸素マーカーであるHIF-1αの阻害剤であるYC-1,一酸化窒素合成酵素阻害薬であるL-NMMAを放射線照射と併用した際の低酸素状況下におけるHIF-1αの発現と放射線感受性の変化について検討した. HIF-1αの発現は0.1mmHg以下の低酸素状況下で亢進し,YC-1の投与により正常酸素状況下と同程度に抑制されたが,YC-1併用の有無による放射線照射後の細胞生残率に有意な差は認められなかった.また,低酸素状況下でL-NMMAを投与するとHIF-1α発現は有意に抑制されたが,L-NMMA併用の有無による放射線照射後の細胞生残率を評価すると放射線増感効果はみられなかった.
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