研究課題/領域番号 |
22791727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
素輪 善弘 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (80468264)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脂肪組織由来幹細胞 / 末梢神経 / 再生医療 / 体性幹細胞 / シュワン細胞 / 神経分化 / 脂肪由来幹細胞 / 神経再生 / 細胞移植 / 幹細胞 / 脂肪 |
研究概要 |
近年脂肪組織内に多能性を有する体性幹細胞(脂肪組織由来幹細胞:adipose tissue-derived stem cell、以下 ADSC)が存在することが明らかとなり、再生医療への応用が期待されている。末梢神経損傷モデルにおける ADSC の移植実験においても再生促進効果が報告されているが、その機序については不明な点が多かった。まずわれわれは ADSC が産生・分泌する神経栄養因子が末梢神経再生を促進させることを明らかにした。またこれらの効果は ADSC の採取部位・年齢に関係なく維持されていることを確認した。これらの結果は幅広い年齢層においてその採取部位を問うことなく ADSC を医療に応用し得る可能性を示していると考えられた。 移植 ADSC の生体内動態についてはリポーター蛍光蛋白質で経時的にシュワン細胞への分化をモニタリングした結果、移植後 3 週間の移植細胞の生存が確認されたものの、シュワン細胞への分化は確認できなかった。このことから、移植した ADSC が細胞環境(niche)によってシュワン細胞に分化するというよりは、神経再生関連因子を産生・放出する molecular factory として機能することで末梢神経再生に寄与していることが示唆された。神経分化前後の ADSC について、生体内外の両者で末梢神経再生機能を比較したが、 移植前にシュワン細胞に分化させることへの明らかな優位性は認められなかった。
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