研究概要 |
本研究の目的は,子どもの誕生後1週間での体験と子どもへの思いおよび看護師による介入がもたらした効果についてインタビューを通して質的に明らかにし,その結果から看護師が父親との関わりの中心となるものを見出すことであった。その結果,父親は【子どもが誕生したことによる安心】をしていた。一方で,早産で誕生した子どもの発達の予測ができず【発達の不確かさ】を感じ,父親は喜びと漠然とした将来への不安とが入り混じった状況であった。その中で,子どもと共に過ごす面会時間や妻の搾乳に同席し,子どもについて語り合う【親としての時間】を通し,親としての自覚をもつことで,家族の一員としての役割について考えていた。そのため,看護師は子どもの誕生後,早期より家族が親としての時間を通して,親としての自覚を高め,家族が発達していけるよう家族をシステムとして捉えた支援プログラムの構築の必要性が示唆された。
|