研究概要 |
本研究は,要素が網の目状に繋がったネットワーク(電力網・通信網・道路地図など)を抽象化した離散グラフの上で,状況が確率的に変化する場合の最適解(地図上の最短距離など)の変化の仕方(重み合計の確率分布)を求める方法を調べたものである.本研究期間中は,計算機ネットワークの1つの地点から出された情報がネットワーク全体に広がるまでに掛かる時間および, 2地点間の最短移動時間の確率分布を計算する方法を研究した.この結果,グラフの木幅と呼ばれるパラメータが小さなグラフに関して,上述の2つの問題の確率分布の計算が効率的に完了可能である事を証明し,発表を行った.
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