研究概要 |
主に, G(r, 1, n)型の複素鏡映群に付随するcyclotomic Hecke代数と,その準遺伝被覆の1つであるcyclotomic q-Schur代数のモジュラー表現論について研究した。cyclotomic q-Schur代数のモジュラー表現論においては,指標を決定することが基本的な問題の1つであり, Weyl加群と呼ばれる標準的な加群の指標を組み合わせ論の言葉を用いて表すことができた。また,誘導,制限関手を定義し,これらを用いて, cyclotomic q-Schur代数の加群のなす圏が, Fock空間を圏化していることを示し,モジュラー表現論への応用を与えた。
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