研究課題/領域番号 |
22K00039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
村上 暁子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (10823734)
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研究分担者 |
平石 晃樹 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00786626)
平岡 紘 流通経済大学, 流通情報学部, 准教授 (00823379)
馬場 智一 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (10713357)
服部 敬弘 同志社大学, 文学部, 准教授 (10770753)
小手川 正二郎 國學院大學, 文学部, 准教授 (30728142)
渡名喜 庸哲 立教大学, 文学部, 准教授 (40633540)
長坂 真澄 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (40792403)
藤岡 俊博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (90704867)
佐藤 香織 神奈川大学, 国際日本学部, 非常勤講師 (50839404)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | レヴィナス / 哲学史 / 現代社会 / 教育学 / 人権思想 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本の若手のレヴィナス哲学研究者からなるレヴィナス協会を拠点とし、主に(A)レヴィナス哲学の現代社会における意味づけ、(B)レヴィナス哲学の哲学史における位置づけの両面に関し、日本独自の水準で研究し、世界に多言語で発信することを目的とする。 その際、仏、英米、独語圏のレヴィナス研究諸学協会と提携することで、(A’) レヴィナス哲学が特定の文化の制約を超えて意義を持つこと、(B’) 哲学史の新たな解釈を開く可能性を持っていることを示す。最終的には、『続・レヴィナス読本』(仮)の形で、レヴィナス研究の集大成を発表することを目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、研究代表者の産前産後の休暇・育児休業の取得に伴い、2022年8月11日から2024年3月31日まで研究を中断している。2022年度の研究期間は4月から8月までの4ヶ月であったが、以下に示す一定の成果を挙げることができた。 まず、『レヴィナス読本』を出版することができた。本書は、研究代表者・分担者が所属するレヴィナス協会が編集主体となり執筆を進めてきた。本書所収の論考のうち、本研究課題に関わる内容は、特に第Ⅳ部「開かれるレヴィナス」に集中的にまとめられている。そのうち、哲学史的な連関に関する成果としては、古代から近代の哲学史、倫理学、現象学、フランス思想、ユダヤ思想、キリスト教などとの関連が簡潔に明らかにされた。現代的意義については、教育、政治学、社会科学、ポストコロニアリズム、フェミニズム、生殖論、福祉、医療、芸術/音楽との関連からその見取り図が示された。本書は主に初学者向けに執筆されたが、本書出版により、レヴィナス哲学の哲学史的連関や現代的意義についての研究の基盤を構築することができた。 上記の現代的意義に関わる領域のうち、特に教育との関連においては、第五回レヴィナス協会大会シンポジウム「教育と対話 レヴィナスとローゼンツヴァイクから出発して」において、研究分担者2名による発表がなされた。また、ジャンケレヴィッチとの関連や、経験概念の変容についての成果発表が招待講演として行われた(後者については国際学会での発表である)。さらに、近年の日本語による優れたレヴィナス研究に関する書評などを『レヴィナス研究』(4号)に複数掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は、研究代表者の産前産後の休暇・育児休業の取得に伴い、2022年8月11日から2024年3月31日まで研究を中断しており、2022年度の実質の研究期間は4月から8月までの4ヶ月であった。しかし、『レヴィナス読本』において、今後の研究の基礎部分を構築でき、さらにレヴィナス哲学の教育における現代的意義関してはシンポジウムも開催できたので、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年4月1日から研究を再開する。『レヴィナス読本』所収の各論において開かれた、哲学史や現代的意義に関する領域における研究を深めつつ、新たな領域の開拓を可能な限り行う。具体的には研究分担者に加え、関連する研究者も招いたシンポジウムやワークショップ、レヴィナスを扱った著作の書評会などを積極的に開催してゆき、『レヴィナス読本』の続編となるような論集の出版を目指す。
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