研究課題/領域番号 |
22K01078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
宮地 歌織 佐賀大学, 教育学部, 客員研究員 (40547999)
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研究分担者 |
吉岡 剛彦 佐賀大学, 教育学部, 教授 (30325542)
宮脇 幸生 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (60174223)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 女性 / 身体 / 自己決定 / ケニア / FGM / 女性器切除 / 女性の身体 / ジェンダー / female genital cutting |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、女性器切除という現象をめぐって、主に3つの点について調査研究等を行う。まずは、①これまで伝統的に実施されてきたアフリカにおける女性器切除とその廃絶運動の影響、またそれとは別の流れの中で実施されるようになってきた、②欧米および日本における女性器の美容整形の現状、そして③アフリカから先進国への移民の女性器切除に対する意識の変化の3点について研究を行う。
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研究実績の概要 |
本年度は、まだコロナ禍の影響があり、対面での研究会は実施できなかったが、オンラインにて国内の研究者とともに研究会を実施した。また国内の研究者とともにFGM/C研究会を継続しており、それら研究会の成果として英文書籍が出版された。 本研究の特徴は、これまではアフリカ地域で実施されていた文化や慣習として実施されてきた切除であるFGM(Female Genital Mutilation」だけを「女性器切除」として取り扱うのではなく、日本の「会陰切開」や「美容整形」での性器切除も、女性の身体と自己決定という側面から検討を行うという点である。 その一つの試みとして、日本国内で不必要な会陰切開をしないお産を推奨している産婦人科の医師を招き、勉強会を実施した。WHOでは不要に会陰を切開しないことを勧告しているものの、日本国内では会陰切開や、その後の縫合が行われる。「日本にはFGMが無い」と言われることがあるが、そうと言い切れるだろうか。このような「医療」という名における切開や、また美容整形という分野での女性器切除が存在する。 今年度は文献研究や国内での研究会などを行い、来年度からの質的な調査の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響で当初の予定通りの海外渡航ができなかったものの、国内での研究会の実施、海外の研究者とのオンラインでの交流など、本研究を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度もFGM/C研究会を実施し、国内の研究者と議論を深める。また調査としてオーストラリア在住のアフリカの人々に対するインタビュー調査を予定している。これまでの研究では、オーストラリアに移住している難民や移民の中でFGMを継続させたり、出産後も縫合を希望する女性がいるという。そのような女性たちを対象に、カウンターパートの海外の研究者とともにインタビュー調査を行い、まずは現状を把握する。そのために、日本国内、海外での倫理審査の準備を進め、プレ調査を実施する。2024年度に本格的なアンケートやインタビュー調査を行う予定である。
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