研究課題/領域番号 |
22K08135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
猪野 靖 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00549793)
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研究分担者 |
谷本 貴志 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90438284)
高畑 昌弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60584810)
太田 慎吾 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30612931)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性心筋梗塞 / no reflow現象 / 心筋微小循環障害 / 過飽和酸素療法 / 梗塞サイズ |
研究開始時の研究の概要 |
急性心筋梗塞に対するprimary PCIは、一部の患者ではno reflow現象による心筋微小循環障害をもたらし心機能および予後を悪化させる。No reflow現象の生じる機序は、毛細血管の内皮細胞の浮腫による内皮障害、心筋・間質浮腫による微小血管の圧迫、多核白血球の集積、フリーラジカル産生などである。過飽和酸素血の梗塞責任冠動脈への直接投与 (過飽和酸素療法)はno reflow現象の抑制治療となりうる。 本研究の目的は、ブタ急性心筋梗塞再灌流モデル研究と前向き臨床研究により、過飽和酸素療法がno reflow現象抑制により心筋微小循環障害を抑制し、no reflow現象に対する新規治療戦略を確立することである。
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研究実績の概要 |
急性心筋梗塞に対するprimary percutaneous coronary intervention(PCI)は予後を改善するが、一部の患者ではno reflow現象による心筋微小循環障害をもたらし心機能および予後を著しく悪化させる。No reflow現象の生じる機序は、毛細血管の内皮細胞の浮腫による内皮障害、心筋・間質浮腫による微小血管の圧迫、多核白血球の集積、フリーラジカル産生などである。 以前の血栓溶解療法時代にその抑制治療として再灌流治療後の高圧酸素療法が試みられたが、煩雑性により実用化には至らなかった。それに代わる方法として、過飽和酸素血の梗塞責任冠動脈への直接投与 (過飽和酸素療法)があり、no reflow現象の抑制治療となりうる。 本研究の目的は、①ブタ急性心筋梗塞再灌流モデルを用いて、過飽和酸素療法がno reflow現象の原因とされる上記の病態を軽減することにより心筋微小循環障害を抑制することを明らかにし、②前向き臨床研究により、no reflow現象に対する新規治療戦略を確立することである。 R6年3月において、①の動物モデルを用いた研究に関しては、コロナ感染の収束傾向とはいえ、施設間の移動の制約があり、遂行準備段階のままである。②の臨床研究に関しても、症例登録の準備段階のままである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
動物実験は、遂行準備段階であるが、勤務する施設と大学が離れており、移動に長時間を要するという時間的制約があり、さらにコロナ感染の収束傾向とはいえ施設間の移動の制約があり、動物実験の専門施設の見学も実現できておらず進捗が遅れている。 臨床研究は、過飽和酸素療法に使用する治療デバイスの準備が想定以上に煩雑であり、いまだ症例登録の準備段階であり、遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も前向き臨床研究の症例登録の準備を継続して行っていく。また、動物実験に関しては、時間的制約や、収束傾向があるとはいえコロナ感染による施設間の移動の制約があり、現状では遂行困難であると考えられる。
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