研究課題/領域番号 |
22K08813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中西 喜嗣 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (40447058)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
土川 貴裕 北海道大学, 大学病院, 講師 (50507572)
佐々木 勝則 北海道大学, 医学研究院, 学術研究員 (60336394)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ケモカイン / 胆道癌 / 上皮間葉転換 / 癌関連微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、胆道癌に対して、1)治療ターゲットとなりうるChemokine receptor (CR)、ならびに 2)Biomarker としての血中Chemokineの同定、を目的とする。 ・ 胆道癌細胞株のCRの発現亢進を確認し、リガンド刺激による悪性度関連機能変化(浸潤/遊走能など)を明らかにする。 ・腫瘍進行へ関与が示唆されたCR陽性胆道癌細胞株を移植したマウスに対するCR抗体投与による腫瘍進展制御能を示す。 ・胆道癌臨床検体におけるCR発現強度による臨床病理学的因子ならびにに術後予後との比較、血清中のchemokineを測定し、新規biomarkerとしての候補を示す。
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研究実績の概要 |
1)細胞株使用実験:ケモカインレセプターCXCR7に関して、4種の細胞株 (KKU-100, TFK-1, EGI-1, TYBDC-1) においてPCR, western blotで発現を確認し、CXCR7のリガンドであるCXCL12 を添加したmigration assay, invasion assayにより、CXCR7が発現していた細胞株 (KKU-100, TFK-1, TYBDC-1) の遊走能、浸潤能の上昇を確認した。また、特にCXCR7の発現が強かった一種の細胞株について、CXCR12の中和抗体を添加したmigrationならびにinvasion assayでは、中和抗体を添加した細胞でmigration, invasion がともに抑制されることが判明した。加えて、中和抗体により、当該細胞株において、Rt-qPCRでE-cadherinの発現低下を認めた。 2)病理組織検体使用実験:肝門部領域胆管癌切除検体においてCXCR7染色を行い、染色強度を三段階に群分けしたところ、免疫染色強度が強くなるにつれ、予後が不良であったことも示された。また、臨床病理学低因子としては、CXCR7免疫染色強度が高度である症例は主病巣の深達度が深く、リンパ節転移頻度が高い傾向にあった。 3)遺伝子解析(計画書に記載外の研究):当科切除標本から摘出された凍結検体約50例にてRNA sequenceを行い、Differential expression gene解析でCXCR7発現によって2群間に分類し、Gene set enrichment analysis解析で腫瘍関連のpathwayを確認したところ、CXCR7強陽性群でepithelial mesenchymal transition pathwayのup-regulationされていたことが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定された研究はほぼ順調に行われている。また、計画では予定されていなかった、RNA sequenceのデータも加味され、研究に厚みが増しているとも考えられる。 一方で、マウスを使用した動物実験、患者血清を使用したケモカイン濃度の測定などは、COVID-19感染蔓延などにより、予定が遅れる見通しとなっている。
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今後の研究の推進方策 |
RNA sequenceの結果が非常に興味深いことから、さらに50例ほどのsequenceを追加する予定である。 また、マウスによる実験を令和5年度は施行する予定である。 さらには、細胞株の実験にて、特にこちらの予測に合致するものについては、CXCR7のノックダウンを行い、リガンド添加による生物活性の比較を行いたいと考えている。
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