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睡眠時無呼吸症の口腔内装置療法の治療効果予測と検証-予測モデルと内視鏡での判定-

研究課題

研究課題/領域番号 22K10051
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

秀島 雅之  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (50218723)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA) / 口腔内装置(OA;Oral Appliance) / 内視鏡検査 / 舌圧 / 舌トレーニング / シート状グミ / 鼻咽腔・中咽頭の閉塞度評価 / VOTEスコア / 内視鏡 / 睡眠検査 / 持続陽圧呼吸(CPAP)
研究開始時の研究の概要

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の治療法として,重度のOSAにCPAP,比較的軽度のOSAには口腔内装置(OA)が保険適用されるが,OAは重度でも有効な場合もあり,OA療法の有用性が認められつつある.
しかしOAは全ての症例に有効とは言えず,処置してみなければ分からないのが現状である.OA治療の効果を事前に見極められれば,個々の症例に応じてCPAPとOAのいずれが最適かを判定でき,その果たす役割は大きい.
本研究では術前の診査,問診,簡便な計測値より,治療効果を予測するモデルを構築し,その臨床応用を目指すとともに,その有用性を内視鏡を用いて,OA装着による下顎前方移動時の気道分析から検証する.

研究実績の概要

本邦の閉塞性睡眠時無呼吸症(Obstructive Sleep Apnea: OSA)の診療においては,重度のOSAには持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure; CPAP),軽度~中等度のOSAには口腔内装置(Oral Appliance: OA)が保険適用されるのが一般的である.
しかし重度のOSAにもOAは有効な場合もあり,医科でも歯科のOA療法の有用性が認められつつある.ただOAは全ての症例に有効とは言えず,奏功するか否かは治療を行ってみなければ分からないため,OA治療の効果を事前に診断できれば,CPAPとOAのいずれが最適な療法かを判定でき,個々の症例に応じたテイラーメイドな治療が可能となり,その果たす役割は大きい.
本研究では術前の診査,問診,簡便な計測値より,治療効果を予測するモデルを構築し,その臨床応用を目指すとともに,その有用性を鼻咽腔ファイバースコープ等の内視鏡を用いて,OA装着による下顎前方移動時の気道の広がりから検証することを目的とする.さらに睡眠検査で睡眠,呼吸の状態を計測して治療効果を判定し,症例に応じた治療効果の予測と判定システムの構築を目標とする.
2年目の2023年度は医科歯科大学病院の快眠センター(医科),快眠歯科(歯科)を受診中で,睡眠検査にて軽症軽症~重症のOSAと診断された7名に対し,舌トレーニングを指示し,その効果を舌圧,内視鏡観察,睡眠検査結果等から分析した.その結果,風味のあるシート状グミを用いた舌トレーニングにより,舌圧の上昇,OSAの改善傾向が認められた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

被験者は軽度~重症OSAの診断を受けた中から12名から7名を選出した.
舌トレーニングは風味のあるシート状グミを舌の上にのせ,口蓋に圧接させ上顎前歯後方の口蓋に貼付し,舌尖を切歯乳頭につけた状態で舌中央部を口蓋に圧接するトレーニングを,約5分間繰り返し行わせた.このトレーニングを1日2回,12週間継続して行わせた.
1.BMI,2.トレーニングの実施率,3.舌圧,4.筋電図,5.内視鏡による鼻咽腔・中咽頭の閉塞鼻咽腔・中咽頭の閉塞,6.REI(Respiratory Event Index)の6項目を評価した.

今後の研究の推進方策

舌トレーニングを行うことで,舌圧の上昇、顎舌骨筋の最大振幅が増加することから,舌筋および舌骨上筋群の増強が考えられ,OSAの改善に繋がると推察される.
そのためシート状グミは舌トレーニングに有効で,舌トレーニングの継続性がOSAの改善に重要と考えられるため,その点を上述の6項目の評価から実証する予定である.
また併せて2020~2023年 当快眠歯科外来に来院の初診患者について,OA療法の効果を分析する予定である.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コロナ禍での睡眠障害と閉塞性睡眠時無呼吸症の口腔内装置療法の治療効果予測モデル2023

    • 著者名/発表者名
      秀島雅之
    • 雑誌名

      月刊「 Precision Medicine 」 特集 体内時計のprecision medicine,研究者の最新動向

      巻: 5-5 ページ: 401-405

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] さあ,睡眠歯科をはじめましょう!睡眠×○○で語る,睡眠歯科の実際のところ(第5回) 睡眠×補綴 補綴医からみた口腔内装置 適切な下顎位設定と咬合への副作用.2023

    • 著者名/発表者名
      秀島 雅之, 石山 裕之, 奥野 健太郎
    • 雑誌名

      歯界展望

      巻: 142-5 ページ: 914-925

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ぐっすり眠れていますか? 睡眠中のいびき・無呼吸とマウスピース治療2023

    • 著者名/発表者名
      秀島雅之
    • 雑誌名

      歯科衛生だより

      巻: 73号 ページ: 1-3

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 閉塞性睡眠時無呼吸における,口腔内装置療法の効果予測因子としての呼吸抵抗の評価:予備研究2022

    • 著者名/発表者名
      石山裕之, 秀島雅之, 犬飼周佑, 玉岡明洋, 西山 暁, 宮崎泰成
    • 雑誌名

      睡眠口腔医学

      巻: 8 号: 3 ページ: 64-72

    • DOI

      10.24695/josm.8.3_64

    • ISSN
      2188-6695, 2433-8524
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] シート状グミを用いた舌トレーニングが閉塞性睡眠時無呼吸に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      藤田秋世,秀島雅之,山口浩平,葛西美樹,佐川かおり,足達淑子,鈴木達
    • 学会等名
      第22回日本睡眠歯科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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