研究課題/領域番号 |
22K10737
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
川島 悠 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (60720852)
|
研究分担者 |
熊谷 たまき 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (10195836)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ファシリテーター / 教育プログラム / e-ラーニング / シミュレーション / INACSL |
研究開始時の研究の概要 |
様々な指導者の育成方法が考案されているにもかかわらず、なぜINACSL基準に示すファシリテーター技術を実施できていないのかとの学術的「問い」のもとシミュレーション教育を推進するために指導者に不可欠である教育実践力の向上に有用で効果的な教育プログラムの開発が必要と考え、INACSL基準に沿ったファシリテーターを実践できる指導者を育成する教育プログラムを開発し有用性を検証する。研究期間3年間を段階(3期)に分けて遂行する。 1期では、ファシリテーターの困難状況を解明し、2期にINACSL基準に沿った看護基礎教育におけるファシリテーターの教育プログラムを開発し、3期で教育プログラムの効果検証を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究は、INACSL基準にそったe-learningによるファシリテーター教育プログラムの構築と有用性を評価し、シミュレーション教育における教員のファシリテーター技術向上を目指すことである。 2022年度から取り組んでいるスコーピングレビューにより、シミュレーション教育におけるファシリテーターの技術を検討した研究を包括的にレビューし,ファシリテーターの技術の構成要素を抽出した。ファシリテーターのスキルの構成要素では,学生の学習に合わせて適切なタイミングで個々の合図を出すために特別なスキルを必要とするやファシリテーターの言語的・非言語的コミュニケーションの重要性などが抽出された。このファシリテーターの技術の構成要素をもとに2023年度はインタビュー調査を実施した。また、開発者である教員のスキルアップとして、学会主催の指導者養成コースに参加し自己研鑽を図った。 2022年度のスコーピングレビューについては、第43回日本看護科学学会学術集会にて発表した。さらに論文投稿して査読結果をまっている。現在、2023年度に実施した看護教育上のシミュレーション教育におけるファシリテーター技術の構造の検討に関するインタビュー結果を踏まえ、ファシリテーター技術の構造を解明するために全国調査を行うための準備をしている。また、インタビュー結果についても研究成果を論文にまとめて発表準備をしている。2024年度は、全国調査結果にて明らかにした構造をもとにe-ラーニングによるプログラムを開発し、ユーザビリティ評価する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
もともとの計画にシステマティックレビューを加えたため、全体の遅れが生じている。しかし、システマティックレビューを行ったことにより、インタビュー調査内容を丁寧に抽出でき、看護教育上のシミュレーション教育におけるファシリテーター技術の構造がみえたため、このあとの全国調査とその後のプログラム開発が同時にできるため予定で終了する見込みである。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、2022年度のシステマティックレビューを踏まえてインタビュー調査を行った。2024年度は、インタビュー調査を踏まえて全国調査を行い、結果を踏まえた教育プログラムを作成していく。プログラムの構成や内容などは専門家の助言を受け、ブラッシュアップを行う。 作成した教材は、Moodleシステムにアップし、どこからでもe-learningが実施できるようにして、ユーザー評価を実施していく。
|