研究課題/領域番号 |
22K10766
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
小山田 恭子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70719252)
|
研究分担者 |
合田 友美 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (20342298)
青木 美香 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (20828660)
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70709493)
渡邉 奈穂 東邦大学, 看護学部, 講師 (70711076)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ファカルティ・ディベロップメント / 新任助教 / ルーブリック / メンタリング / 実装研究 |
研究開始時の研究の概要 |
看護系大学の急増により、教員、特に新任助教の能力開発や臨床実践者から教育者への役割移行は重要な課題である。 本研究は、助教のための能力評価ルーブリックとメンタリング・プログラムで構成する「看護系大学の新任助教の能力開発支援プログラム」の実装研究である。 研究目的は、プログラムの有効性と実用性を評価すること、および、プログラムに参加した新任助教の能力開発や役割移行の経験を変容学習理論に基づき記述することである。 この研究により、実用的で有効性のある新任助教のFDプログラムを提示し、さらに新任助教の変容学習プロセスを可視化することで今後のFDの発展に寄与できると考える。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は能力開発プログラムを看護系大学に実装することで、その有効性と実用性を検証すること、および新任助教の変容学習のプロセスを記述することである。2023年度は新任助教の能力開発支援システムの重要な構成要素であるルーブリックの活用を促進するためのホームページを完成させ、稼働させた。こちらは使用しながら改修を重ねる計画である。 また、8月には日本看護学教育学会でシステムに関する説明と活用方法について参加者と意見交換をする交流集会を開催し、20名以上の参加者を得てグループ討議を行った。その結果、本システムの社会的な意義を確認し、システムの洗練をはかる機会となった。 12月には全国の看護系大学296校の学科長等教育課程の責任者に参加校募集の資料を送付し、11校より問い合わせを受けた。各大学に個別で研究内容の説明を行い、6大学が最終的に参加することが決定した。この過程では、新任助教の就職は来年はない予定であるとの情報も複数の大学から受け、看護系大学の教員の流動性は少し落ち着いてきたのではないかと考察している。 2024年度の各大学での実装開始を前に、研究分担者間で担当大学を決定した。大学間で均一な説明が可能となるよう研究分担者向けの実装支援ガイドを作成するとともに、大学向け説明動画を作成し、研究班で共有した。 新任助教の能力開発や役割移行の経験に関する調査は2025年2~3月に実施予定であるが、参加予定の新任教員の中には助手や大学からの人事交流で一時的に教員となっている参加者もある見通しのため、インタビューガイドの見直しを検討する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
進ちょく状況は計画通りである。参加大学数は震災による辞退等の影響等で予定よりも少なくなってしまったが、多様な大学から参加者を得ることができたため、実装研究としての目標達成には影響は少ないと考える
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度はシステムを実装するため、各大学の事情に合わせて担当者が柔軟に対応できるよう、研究班内部の認識の統一や情報共有の仕組みを作成する。 新任助教の能力開発や役割移行の経験に関する調査は2025年2~3月に実施予定であるが、参加予定の新任教員の中には助手や大学からの人事交流で一時的に教員となっている参加者もある見通しのため、インタビューガイドの見直しを検討する予定である。
|