研究課題/領域番号 |
22K11000
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
國清 恭子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (90334101)
|
研究分担者 |
常盤 洋子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (10269334)
深澤 友子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80632843)
齋藤 明香 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (90736480)
新井 陽子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (90453505)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
|
キーワード | 出産体験の振り返り / アセスメントツール / 介入モデル / 教育プログラム / 看護介入モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「出産体験の振り返りアセスメントツール」を用いた出産体験の振り返りの支援を実践するための看護介入モデルを考案することを目的に、アセスメントツールを使用した助産師・看護師の視点からアセスメントツールの有用性を明らかにし、看護介入モデル考案に向けた課題を検討する。それをふまえて、文献検討と出産体験のケア実践を積む専門家会議でアセスメントや支援方法のポイントについて整理、分類する。さらに母性看護専門看護師らのアセスメントツールを用いた出産体験の振り返りの支援場面の分析結果や専門家の実践経験を加えて、出産体験の振り返りアセスメントツールを用いた看護介入モデルを作成する。
|
研究実績の概要 |
出産体験の振り返りの支援に困難感を抱いている看護者の具体的なケア実践に役立つようなアセスメントツールを用いた介入モデルの考案や教育プログラムの検討の前段階として、スタッフを教育する立場にある母性看護専門看護師が、所属部署看護スタッフ全体の出産体験の振り返り支援の現状や問題・課題をどのように捉え、どのようなスタッフ教育が必要と考えているかを把握する調査を予定している。2023年度はインタビュー内容の妥当性を見極めるため母性看護専門看護師1名にパイロットスタディを実施した。所属施設においてスタッフが振り返りの支援で感じている悩みについては、支援の必要性は理解しているが、具体的な支援の方法を学んだことがなくわからないというものであった。CNSが感じている自施設の課題は、出産体験の振り返りの支援のベースとなるコミュニケーション能力をどう育てるかということであり、アセスメントツールはあくまできっかけとして、母親の反応を見ながら話を深めるポイントに気づいたり、自分の思い込みで聞かず解釈が合っているか確認しながら話を聞くなどのコミュニケーション力が必要と述べた。また、振り返りの支援だけを特別に行うのではなく、心身の状態、母子の状況などトータルにアセスメントした上での産後のケアの一環として位置づけられる支援であることを認識させる必要性を指摘した。 このパイロットスタディにより、計画しているインタビュー内容で出産体験の振り返り支援の実践力を向上させるために必要な技術や能力についての考えは引き出せることが確認され、さらに単にアセスメントツールを用いた振り返り支援のノウハウだけではなく、出産体験の意義や意味、全体的な産後のケアにおける位置づけなども確認するような教育プログラムの必要性が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
分析方法としてテキストマイニングツールを導入することの妥当性を検討するための情報収集に時間を要したため、研究計画書の完成に遅れた生じた。
|
今後の研究の推進方策 |
現在手続きを進めている研究計画の倫理審査が通り次第、調査を開始する。逐語録の作成や分析するデータの整理には研究協力者を活用することによって効率的に進めていく。また遠方に異動した研究分担者もいるため、テレビ会議システムを活用しながら研究分担者との協議、調整を密に行い、研究実施計画の調整を随時行って進めていきたいと考えている。
|