研究課題/領域番号 |
22K14256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
杉本 義喜 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30883095)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アンテナ測定 / 近傍界測定 / テラヘルツ波アンテナ / 高速測定 |
研究開始時の研究の概要 |
Internet of Thingsの推進により無線利用機器の数が増大し続けており,アンテナの電波放射性能を高速かつ視覚的に評価できる測定技術が求められている.本研究はアンテナ近傍界の振幅分布を用いた位相推定手法に関する研究成果をベースに,疎なアンテナ近傍界分布を用いて密なアンテナ近傍界の振幅と位相それぞれを独立な補間アプローチによって推定する,高速な平面状近傍界測定によるアンテナ放射特性の推定手法の確立を目的とする.また,提案手法に対して実際の測定で混入し得る外乱をシミュレーション上で混入させ,提案手法の外乱耐性を明確化する.
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研究成果の概要 |
本研究では電磁波源近傍での平面状電界分布に対し,疎な振幅分布サンプリングによって密な振幅,位相分布の推定手法を開発した.本手法により,将来無線通信での利用がが期待されるテラヘルツ帯用高利得アンテナの放射特性高速測定法が実現できる.複数面の疎な振幅分布を用いて密な複素近傍界分布を推定する手法を提案し,電磁界解析によって取得した近傍界分布に対して本手法を適用し,有効性を明らかにした.さらに,テラヘルツ帯において実測した電界分布に対して本手法を適用することで,計算手法の妥当性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来の無線通信ではミリ波・テラヘルツ波帯の開拓が強く推進されており,指向性を鋭く絞った利得の高いアンテナの利用が有望である.高利得アンテナの指向性測定手法として平面状近傍界測定が有効であるが,波源の近傍電界分布のサンプリングピッチを半波長未満としなくてはならず,長大な測定時間が問題であった.この課題に対して本研究では,数値処理に基づいて疎な電磁界分布から密な電磁界分布を推定することで実測定に必要な時間を削減できる.本手法によってテラヘルツ帯を中心とした,高利得アンテナの放射特性高速測定法を提供する.
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