研究課題/領域番号 |
22K14451
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
平内 和樹 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 新技術安全研究グループ, 任期付研究員 (00907826)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 姿勢動揺 / 操作力 / COM / COP / 床反力 / 特徴抽出 / 機械学習 / 人間工学 / 姿勢安定性 / 動作解析 / 労働安全 |
研究開始時の研究の概要 |
墜落,転落や転倒などの発生要因となる姿勢バランスの乱れを動作の特徴として検出することは,労働災害発生メカニズムの解明や未然防止のために重要である.そこで本研究では,姿勢バランスの乱れの誘発を模した作業実験を実施し,測定された姿勢や動作データに対して本質的な寄与をする特徴量を選択するスパースモデリングをはじめとする特徴抽出を応用した動作解析を行う.抽出された動作特徴と重心動揺や主観的な姿勢の不安定感などの姿勢安定性評価指標の関係を明らかにし,動作解析ベースの姿勢安定性評価法の構築を行う.
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研究成果の概要 |
本研究は、まず押し作業中の突発的な操作反力の減少によって引き起こされる姿勢の不安定性に、操作力の大きさと足位置が与える影響を明らかにした。次に、測定された作業姿勢を特徴抽出手法を用いて分析し、抽出された特徴と姿勢安定性または作業動作の変化との関係について明らかにした。さらに、押し作業中の突発的な操作反力の減少を最初に経験したときの試行反応による姿勢バランスの改善と力発揮戦略の変化について調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、実際の作業現場でも発生しうる工具のすっぽ抜けのような発揮している力に対する反力が減少することによって発生する転倒メカニズムの解明に寄与するものであり、学術的意義は高い。本研究により、足を前に出すことで姿勢動揺を抑制できることや、姿勢バランス喪失の経験が姿勢安定性を改善させる可能性を示唆する結果を得た。以上の結果は、作業現場における作業指針の提案などに貢献することができ、本研究の社会的意義は高いといえる。
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