研究課題
若手研究
豚インフルエンザは、豚呼吸器複合病 (PRDC) の原因となるだけでなく、人獣共通感染症でもある。2009年にはパンデミックを引き起こし、現在も養豚場の豚から新たな遺伝子再集合体が分離されている。しかしながら、養豚場内におけるSIVの感染伝播様式は未だ分かっておらず、SIV感染を制御できていない現状がある。本研究では、口腔液を検体とした簡易なSIV分離法を新たに確立し、養豚場内におけるSIVの流行動態を把握することを目的とする。さらに、豚の口腔液中に含まれるウイルスおよび細菌の遺伝子量を定量することで、PRDC発症のリスク評価として口腔液の有用性を検証する。
本研究では、ロープを用いて豚から口腔液を採材する手法を確立した。また、咳やくしゃみの呼吸器症状の臨床スコアを評価し、各病原体と臨床症状の関連性を調べた。豚インフルエンザウイルス(SIV)の分離を試みたところ、H1N1亜型とH1N2亜型のSIVをそれぞれ1株分離に成功し、2株のH1N2亜型のSIV遺伝子が検出された。咳の臨床スコアが上昇する直前にSIV遺伝子が検出されたことから、SIVが早期の呼吸器症状の原因となり得ることが示唆された。 SIVの様々な系統のウイルスに対する中和抗体価を測定したところ、保有する抗体の種類や抗体価の違いから、複数のSIVが1農場で流行することが明らかとなった。
豚インフルエンザは、豚呼吸器複合病 (PRDC) の原因となるだけでなく、人獣共通感染症でもある。2009年にはパンデミックを引き起こし、現在も養豚場の豚から新たな遺伝子再集合体が分離されている。しかしながら、養豚場内におけるSIVの感染伝播様式は未だ分かっておらず、豚インフルエンザウイルス(SIV)感染を制御できていない現状がある。本研究では、口腔液を検体とした簡易なSIV分離法を新たに確立し、養豚場内におけるSIVの流行動態を把握した。さらに、豚の口腔液中に含まれるウイルスおよび細菌の遺伝子量を定量することで、PRDC発症のリスク評価として口腔液の有用性を検証した。
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