研究課題/領域番号 |
22K15328
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 |
研究代表者 |
吉岡 弘毅 岐阜医療科学大学, 薬学部, 講師 (30756606)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 時間薬理 / 時間毒性 / シスプラチン |
研究開始時の研究の概要 |
生体リズムを考慮した投与法の研究学問として「時間薬理学」、生体防御に関する研究として「時間毒性学」が知られている。申請者はこれまでに糖尿病治療薬による時間薬理学、医薬品等の毒性を評価した時間毒性学を展開してきた。 本申請研究では抗がん剤のシスプラチンを例として、明期と暗期の2時刻に対して、がんモデルマウスに対する抗腫瘍効果(薬理作用)ならびに腎障害(毒性作用)を併せて評価する。
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研究成果の概要 |
赤色蛍光タンパク質RFPを組み込んだヒト大腸腺癌HT29細胞をNudeマウスに移植し、移植2週間が経過してから8時(明期)または20時(暗期)にシスプラチンを5 mg/kgの用量で週に3回投与を4週間続け、体重および腫瘍サイズを経時的に観察することで薬理作用(腫瘍サイズ、細胞増殖能)ならびに毒性作用(体重、尿素窒素)を指標に評価し、シスプラチンの最適な条件を探索した。 実験の結果、薬理作用及び毒性作用はともに8時(明期)よりも20時(暗期)の方が強く顕れることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シスプラチンは白金を含有する悪性腫瘍に対する化学療法剤であり、多くのがん化学療法プロトコールにおいて中心的な役割を果たしているが、20-30%の患者で急性腎障害等の副作用が認めれる。薬理作用と毒性作用が異なる時刻であれば、患者のQOL向上に強く貢献できるものになるが、今回の結果では薬理作用及び毒性作用の強く顕れる時刻は一致していた。 近年、医療費高騰の問題もあることから、シスプラチンの作用が強く出る時刻に投与すれば、医療費削減に貢献できる可能性を秘めている。
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