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慢性腎臓病時の腸管免疫および心臓への単球浸潤を介した腎-腸-心連関機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K15341
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関九州大学

研究代表者

吉田 優哉  九州大学, 薬学研究院, 助教 (90907536)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード慢性腎臓病 / ビタミンA / 体内時計 / 腸管免疫 / マクロファージ / 樹状細胞
研究開始時の研究の概要

心疾患時に生じる心臓への単球浸潤はその病状を大きく左右する。申請者はこれまでの研究にて、慢性腎臓病(CKD)が単球の炎症活性化機能を亢進させ、心不全を増悪させることを明らかにしたが、この研究では心臓単球の「質」を解析したのみで、心臓単球の「量」が増加する原因については解明できていない。申請者はその後の検討で、この単球浸潤量の増加に腸管免疫と腸内細菌叢の変化が関与する、という結果を得ている。そこで本研究では①腎障害が腸管免疫を変容させ、腸内細菌叢のバランスを変化させる機構の解明、②単球浸潤を増加させる腸内細菌由来物質の探索/同定を行う。

研究成果の概要

慢性腎臓病 (CKD)時の合併症のうち、特に心血管系疾患の発症は生命予後と深く関連している。我々はビタミンAがCKDマウスで生じる免疫グロブリンA (IgA)分泌異常および尿毒症物質蓄積に関連することを発見した。そこで腸管IgA産生細胞を対象とした解析を行った結果、CKDマウスではパイエル板における樹状細胞のレチノイン酸分泌が亢進し、IgA産生細胞への分化反応である胚中心反応が促進されることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究における一連の解析によって、CKD 病態における腸内細菌治療の意義と新たな治療標的が示された。本研究のさらなる解析が腸内細菌由来尿毒症物質の蓄積抑制を目的とした新規治療薬の開発に繋がることが期待される。
また、上流の原因物質であることを見出したビタミンAは、現状の人工血液透析法では血中からの除去が困難であるため、血液透析の技術発展が望まれる。また、得られた病態関連分子を標的とした新たなCKD治療法の開発が期待される。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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