• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発生部位による遺伝子変異の違いに着目した胆道癌発癌メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K15528
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関京都大学 (2023)
神戸大学 (2022)

研究代表者

西川 義浩  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80802785)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード胆嚢癌 / 胆道癌 / ELF3
研究開始時の研究の概要

胆道癌の予後不良な難治癌の一つであり、病態解明と新規治療法の開発が急務である。胆道癌の発生部位により遺伝子変異プロファイルが異なることが明らかにされているが、個々の遺伝子変異の胆道癌における役割は明らかとなっていない。本研究においては、胆道癌の発生部位の違いによる発癌メカニズムの違い、また胆嚢癌において高率に遺伝子変異を認めるELF3遺伝子がどのように発癌に関与するかの解明を試みる。

研究成果の概要

胆嚢腫瘍形成におけるELF3の役割の詳細を、ヒト検体・パブリックデータ、マウスモデル、オルガノイドなどを用いて解明を図った。ELF3は腫瘍抑制性の働きを行っていることが明らかとなり、それはEREGおよびその下流のAKT/PI3K/mTORC1の制御によるものと考えられた。ELF3の欠損は最終的にEMTの亢進につながり、腫瘍形成が促進された。ELF3が欠損するとAKT/PI3K/mTORC1経路への依存性が高まるため、mTORC1の阻害により腫瘍が抑制されることより、ELF3変異胆嚢癌の治療標的となる可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胆道癌は予後不良な難治癌の一つであり、予後改善・新規治療薬の開発には、その病態解明が必須である。ELF3は胆嚢癌において21%に変異を認めるという報告があり、がん抑制性の役割を担っていると考えられていたものの、詳細は不明であった。本研究でその病態形成の詳細を明らかにすることが出来た。実際の新規治療法開発には更なる検討が必要と考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] ELF3 suppresses gallbladder cancer development through downregulation of the EREG/EGFR/mTOR complex 1 signalling pathway.2023

    • 著者名/発表者名
      Nakamura T, Nishikawa Y, Shiokawa M, Takeda H, Yokode M, Matsumoto S, Muramoto Y, Ota S, Yoshida H, Okada H, Kuwada T, Marui S, Matsumori T, Maruno T, Uza N, Kodama Y, Hatano E, Seno H.
    • 雑誌名

      J Pathol

      巻: 261 号: 1 ページ: 28-42

    • DOI

      10.1002/path.6144

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ELF3 SUPPRESSES GALLBLADDER CANCER DEVELOPMENT THROUGH DOWNREGURATION OF EREG/EGFR/MTOR COMPLEX 1 SIGNALING PATHWAY2023

    • 著者名/発表者名
      NAKAMURA T, NISHIKAWA Y, SHIOKAWA M, UZA N, SENO H.
    • 学会等名
      Digestive Disease Week 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ELF3はERBB/MTORC1 signaling cascadeを制御することで胆嚢癌の進展を抑制する2022

    • 著者名/発表者名
      中村 武晴, 西川 義浩, 塩川 雅広, 宇座 徳光, 妹尾 浩
    • 学会等名
      第81回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi