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減量放射線治療を受けた髄芽腫症例における予後バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K15953
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関埼玉県立小児医療センター (臨床研究部)

研究代表者

福岡 講平  埼玉県立小児医療センター (臨床研究部), 血液腫瘍科, 医長 (60746717)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード髄芽腫 / メチル化解析 / 分子分類 / DNAメチル化解析 / 減量放射線治療
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、減量放射線治療を受けた髄芽腫症例に対する分子遺伝学的解析を行う事で予後分子マーカーを見出し、真に本治療でも治癒しうる髄芽腫症例を抽出する事にある。臨床情報については、発症年齢、画像所見、病理所見、予後情報をとりまとめ、分子遺伝学的解析については、自施設、共同研究施設より収集した腫瘍検体を用いて、遺伝子変異解析、網羅的DNAメチル化解析、コピーナンバー解析を行い、これらを統合的に解析し、本集団における予後バイオマーカーの探索、メチル化プロファイルによる分子分類の意義の検索などを行う。

研究成果の概要

髄芽腫においては全脳脊髄照射(CSI)量の低減が喫緊の課題であるが、有望な予後分子マーカーは抽出されていない。今回我々は、標準治療よりも少ない照射量のCSIにて治療を受けた髄芽腫症例に対して分子遺伝学的解析を行い、予後因子の抽出を試みた。解析対象は合計38例の髄芽腫症例で、CSI線量は全例24.0Gy以下であった。Group 3/4の中で予後不良とされるサブタイプII、III、Vに分類された症例は有意に予後不良であった。本結果から、Group 3/4髄芽腫におけるサブタイプ分類はCSIを低減した症例においても予後因子である可能性が示され、本分類を用いたより適切な層別化の実施が期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の目的は、減量放射線治療を受けた髄芽腫症例に対する分子遺伝学的解析を行う事で予後分子マーカーを見出し、真に本治療でも治癒しうる髄芽腫症例を抽出する事にあった。世界的にも、本腫瘍においては、低リスク症例には減量放射線治療を採用していく流れであり、我が国の現在進行中の臨床試験も同様であるが、それらには未だ明確な根拠に乏しく、今回回の研究成果は、減量放射線治療の髄芽腫に対する適応を考える上で、極めて重要なデータとなり得る。実際に減量放射線治療を受けた髄芽腫症例の分子遺伝学的解析の研究は国内初の研究となった。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Subtyping of Group 3/4 medulloblastoma as a potential prognostic biomarker among patients treated with reduced dose of craniospinal irradiation: a Japanese Pediatric Molecular Neuro-Oncology Group study.2023

    • 著者名/発表者名
      Fukuoka K, Kurihara J, Shofuda T, Kagawa N, Yamasaki K, Ando R, Ishida J, Kanamori M, Kawamura A, Park YS, Kiyotani C, Akai T, Keino D, Miyairi Y, Sasaki A, Hirato J, Inoue T, Nakazawa A, Koh K, Nishikawa R, Date I, Nagane M, Ichimura K, Kanemura Y
    • 雑誌名

      Acta Neuropathol Commun.

      巻: 11(1) 号: 1 ページ: 153-153

    • DOI

      10.1186/s40478-023-01652-4

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 小児中枢神経腫瘍に対するDNAメチル化アレイを用いた分子分類2023

    • 著者名/発表者名
      福岡 講平、栗原 淳、荒川 ゆうき、森 麻希子、松下 裕子、本田 聡子、市村 香代子、市村幸一、中澤 温子、康 勝好
    • 学会等名
      第65回日本脳腫瘍学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 低線量全脳脊髄照射での治療歴のある髄芽腫における予後分子マーカーの探索2022

    • 著者名/発表者名
      福岡 講平、栗原 淳、正札 智子、佐々木 惇、西川 亮、伊達 勲、永根 基雄、康 勝好、市村幸一、金村米博
    • 学会等名
      第64回日本小児血液がん学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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