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MALDI-TOF MS(質量分析器)による黒色真菌迅速同定

研究課題

研究課題/領域番号 22K16271
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

二ッ谷 剛俊  金沢医科大学, 医学部, 助教 (80835885)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードMALDI-TOF MS / 黒色真菌 / Exophiala / 質量分析
研究開始時の研究の概要

黒色真菌症は本邦では稀であるが、皮膚のみでなく全身に播種し致死的であることから発展途上国を中心に世界中で問題となっている。黒色真菌症は菌種により治療法が異なり迅速に菌種を同定すること重要であるが、菌種同定は専門性が高く、時間を要する点が問題であった。質量分析器(MALDI-TOF MS)を用いた菌種同定法は迅速・簡便でありすでに細菌同定に実用化されている。本研究は、MALDI-TOF MSを用いて黒色真菌の迅速同定を確立するものである。本研究成果は様々な真菌感染症に応用可能であり、世界的な課題である黒色真菌を始めとした「稀ではあるが重要な真菌感染症」の早期診断に役立つ。

研究成果の概要

黒色真菌症は稀であるが致死的であり世界中で問題となっている。黒色真菌症は菌種により治療法が異なり迅速同定が重要であるが、専門性が高く時間を要する点が問題であった。本研究は、MALDI-TOF MSを用いて黒色真菌症の中でも頻度の高いExophiala属を対象としての迅速同定を確立するものである。現在販売されているライブラリに、基準となる菌株を登録しin-houseライブラリを作成した。検査の前処理法として、斜面培地で造成したコロニーを直接利用した。
この前処理法により、MALDI-TOF MSのライブラリの充実と前処理法の工夫により、Exophiala属では同定が可能であると示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

黒色真菌症は稀であるが、皮膚のみでなく全身に播種し致死的であることから発展途上国を中心に世界中で問題となっている。黒色真菌症は菌種により治療法が異なり迅速に菌種を同定すること重要であるが、菌種同定は専門性が高く、時間を要する点が問題であった。MALDI-TOF MSのライブラリの充実と前処理法の工夫により、Exophiala属については同定が可能であると示唆された。また、今回確立した前処理法の様に、前処理法の工夫とライブラリの充実により、黒色真菌の迅速同定が可能であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] <scp>MALDI‐TOF MS</scp> identification of <i>Exophiala</i> species isolated in Japan: Library enrichment and faster sample preparation2023

    • 著者名/発表者名
      Futatsuya Taketoshi、Mura Tatsuki、Anzawa Kazushi、Mochizuki Takashi、Shimizu Akira、Iinuma Yoshitsugu
    • 雑誌名

      The Journal of Dermatology

      巻: 50 号: 10 ページ: 1313-1320

    • DOI

      10.1111/1346-8138.16878

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] MALDI-TOF MS(質量分析器)による黒色真菌迅速同定2022

    • 著者名/発表者名
      二ッ谷 剛,村 竜輝,安澤 数史,望月 隆,清水 晶,飯沼 由嗣
    • 学会等名
      第66回日本医真菌学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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