研究課題/領域番号 |
22K16531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
渡部 晃大 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (40866034)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | NKT細胞 / 樹状細胞ワクチン / 電気穿孔法 / 組織滞在型メモリー細胞 / 腫瘍細胞 / 樹状細胞 / 食道癌 / ワクチンベクター / 腫瘍微小環境 / がんワクチン / レジデントメモリーT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
がん免疫療法における腫瘍内レジデントメモリーT細胞(TRM)は免疫応答の中心と考えられるが、その誘導については不明である。われわれは腫瘍抗原情報を導入したNKT細胞活性化ワクチンベクターを開発し、それを投与することでマウス表皮に抗原特異的TRM細胞が誘導されることを見出した。本研究の目的は、食道癌自然発生モデルマウスにおいて、①我々が独自に作成したワクチンベクターを投与すると腫瘍内にTRM細胞が誘導されるのか、②誘導されたTRM細胞は有効な抗腫瘍効果をもつのか、を解明することである。
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研究成果の概要 |
本研究では、食道癌におけるTRM細胞の役割を明らかにするため、マウスモデルとヒト食道癌サンプルを用いた解析を行った。マウスモデルの作成には難渋したが、ヒトサンプルの解析では、TRM細胞の動態把握と自動検出システムのアノテーションが進んでいる。また、DL-ICであるCu-Cytoは細胞同定において良好な性能を示した。今後、ヒトサンプルの解析結果をもとに考察を深め、Cu-Cytoの性能向上により、DL-ICがプレシジョンオンコロジーの実現に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、食道癌におけるTRM細胞の役割解明と、DL-ICツールであるCu-Cytoの性能評価により、癌免疫の基礎研究とAIを用いた病理学的診断の発展に寄与する知見を提供した。これらの知見は、食道癌の診断・治療の進歩とプレシジョンオンコロジーの実現に貢献することが期待され、学術的にも社会的にも大きな意義を持つ。今後のさらなる研究により、食道癌患者のQOL向上と医療の質の向上が期待される。マウス研究はさらなる解析と結果が待たれるところである。
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