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CRISPR-Cas9スクリーニングによる卵巣奇形腫悪性転化の新規治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K16831
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

玉内 学志  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50845097)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード卵巣癌 / 卵巣奇形腫悪性転化 / CRISPR-Cas9スクリーニング / CRISPR-Cas9 / ノックアウトスクリーニング / 患者腫瘍由来モデル
研究開始時の研究の概要

卵巣成熟嚢胞性奇形腫悪性転化は非常に難治性の疾患である。これまで動物モデルや細胞株が存在しなかったため新規治療研究が行われてこなかったが、申請者は世界で初めて動物モデルと細胞株を樹立した。本研究では、この細胞株を用いて遺伝子の網羅的ノックアウトスクリーニングを行い、新規治療標的分子を探索し、その効果を動物モデルを用いて実証することを目的としている。

研究成果の概要

卵巣奇形腫悪性転化の細胞株を用いて、CRISPR-Cas9ノックアウトスクリーニングを実施した。スクリーニングの選択圧としてシスプラチン添加を行った。ネガティブスクリーニングの結果、遺伝子Aの阻害化合物を細胞株に添加することで、細胞増殖が抑制されることを確認した。また、卵巣奇形腫悪性転化の患者腫瘍由来マウスモデルの腫瘍を多数のヌードマウスに分割移植して疑似患者集団を作成し、同化合物を腹腔内投与したところ、コントロール群に比して投与群で有意な腫瘍増殖抑制効果が認められた。以上から本研究で見出しされた治療標的遺伝子と、その阻害による新規治療開発というコンセプトの臨床応用性が実証される結果となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、卵巣奇形腫悪性転化の細胞株を用いたCRISPR-Cas9ノックアウトスクリーニングを通じて、新たな治療標的遺伝子を特定し、その阻害による治療法の有効性を検証した。シスプラチンを選択圧として使用し、遺伝子Aの阻害化合物が細胞増殖を抑制することを確認した。また、患者由来の腫瘍をヌードマウスに移植した疑似患者集団モデルを用いた実験では、同化合物の腹腔内投与により、腫瘍増殖が有意に抑制されることを示した。これにより、本研究で同定された治療標的遺伝子の阻害が新規治療の開発に繋がる可能性が示され、難治性希少がんである本疾患の予後改善につながる社会的意義のある成果が得られた。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CRISPR-Cas9 in vivo screening for novel therapy for malignant transformation of mature cystic teratoma of the ovary2023

    • 著者名/発表者名
      玉内 学志
    • 学会等名
      第82回日本癌学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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