研究課題/領域番号 |
22K16852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
赤枝 俊 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10898084)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 着床 / 子宮内膜 / 遺伝子 / 胚盤胞 / 活性化胚 / ヒストン修飾 / プロスタノイド |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠初期の現象である着床において、プロスタノイドの重要性は以前から指摘されてきたが、直接的エビデンスがほとんどなかった。本研究では、胚浸潤という現象に焦点をあて、その異常をきたすCOX2の子宮特異的ノックアウトマウスとin vitroの新規胚浸潤モデルを用いて、胚浸潤を調節する脂質のクオリティやその担当脂質を明らかにする。本研究により、ヒト着床障害の新規診断・治療法確立へ向けた科学的基盤構築を目指す。
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研究実績の概要 |
着床期に胚着床に適した状態になるための胚及び子宮内膜のダイナミックな遺伝子変化の詳細は不明である。胚が子宮内膜管腔上皮に接着する時期の子宮内膜管腔上皮と胚の遺伝子変化をマウスモデルを用いて検討した。レーザーマイクロダイセクションで胚接着前後の子宮内膜管腔上皮を採取し、RNA-seqで解析した。胚接着前の子宮内膜上皮は、細胞周期関連遺伝子群や抗酸化ストレスに作用するグルタチオン経路関連遺伝子群を特異的に発現し、胚接着後の子宮内膜上皮は、解糖系と細胞増殖の調節に関与する遺伝子群が変動していることが明らかとなった。また胚接着前後の比較では、プロゲステロン受容体シグナル遺伝子が胚接着前に、ヒストン修飾H3K27me3の関連遺伝子が胚接着後に顕著な変化を示していた。次に胚接着を起こすポテンシャルを持つ活性化胚と持たない休眠胚の遺伝子プロファイルを比較した。休眠胚に比較し、活性化胚では細胞周期関連遺伝子が活性化していた。DNAメチル化は活性化胚の発現低下遺伝子に蓄積されており、H3K4me3とH3K27me3のヒストン修飾は休眠胚と活性化胚の各種遺伝子発現との関連性が認められた。DNAメチル化とヒストン修飾が、着床前胚盤胞に起こる胚接着に向けた特徴的な遺伝子変化を調節していることが示された。これらの結果から、子宮内膜および胚におこる着床に向けた特徴的な遺伝子変化の存在、ヒストン修飾などを介した遺伝子発現の調節機構の存在が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り研究が推進でき、その成果として英文論文を発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
現在まで予定通り研究が推進できており、今後も予定の研究を遂行する。
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