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肥満が好酸球性副鼻腔炎の難治性鼻茸形成に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 22K16911
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

吉田 加奈子  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (00773706)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 鼻茸形成 / 内臓脂肪面積(VFA) / 肥満 / アディポサイトカイン / PAI-1 / 内臓脂肪 / 鼻茸
研究開始時の研究の概要

好酸球性副鼻腔炎の本態は鼻粘膜におけるtype2炎症を主体とした好酸球の増加であるが、好酸球を抑制しても鼻茸が改善しない症例もある。また、非好酸球性副鼻腔炎の中にも鼻茸の制御に難渋する症例を経験することから、難治性易再発性鼻茸形成にはtype2炎症以外の病態関与があることは間違いない。肥満の内臓脂肪から産生されるアディポサイトカインは様々な炎症性疾患に影響を及ぼすことが知られている。本研究では、患者の内臓脂肪を測定し、臨床データとの相関を検討する。また、内臓脂肪から産生されるアディポサイトカインの影響を分子生物学的に検討し、肥満が慢性副鼻腔炎の病態に与える影響を明らかにする。

研究成果の概要

好酸球性副鼻腔炎患者と非好酸球性副鼻腔炎患者の内臓脂肪面積(Visceral Fat Area : VFA)を、Panasonic内臓脂肪計 EW-FA90を用いて腹部生体インピーダンス法で測定した。その結果、好酸球性副鼻腔炎患者ではVFAが有意に大きかった。また、アディポサイトカインの一つであるPAI-1の血中濃度は好酸球性副鼻腔炎患者で有意に高かった。PAI-1の受容体の一つであるLRP-1は鼻粘膜に存在して様々な働きをすることが知られている。内臓脂肪から血中に放出されたアディポサイトカインであるPAI-1が鼻粘膜の受容体で受容され、鼻茸形成に関与している可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

好酸球性副鼻腔炎の病態解明やエンドタイプの解明を目的とした研究はその重要性から国内外で広く行われてきた。その結果生物学的製剤などの新規治療薬が開発され、一定の効果を発揮している。しかしながら、治療効果に乏しい症例が存在することから、従来のtype1、type2 炎症だけは説明できない何らかのメカニズムの存在が示唆された。本研究により気管支喘息と同様、慢性副鼻腔炎においても肥満の病態因子やアディポサイトカインが病態を就修飾し、疾患の難治性に何らかの影響を与える可能性があるとことが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 内臓脂肪とアディポサイトカインが 好酸球性副鼻腔炎の病態に与える影響の検討2023

    • 著者名/発表者名
      吉田加奈子
    • 学会等名
      第4回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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