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BIA-ALCLを誘導する炎症遷延メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16995
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

庄司 未樹  東北大学, 大学病院, 助教 (90645293)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード乳房再建 / 人工物再建 / シリコンインプラント / BIA-ALCL / 異物反応 / 慢性炎症 / C型レクチン受容体 / 人工乳房 / パターン認識受容体 / 乳房インプラント / 被膜
研究開始時の研究の概要

乳房再建において広く世界に普及している人工乳房に関連した合併症として被膜拘縮や近年ではブレストインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫が問題となっているが、これらが発生する機序は解明されておらず、免疫応答の解明は急務である。
我々はこれまで人工乳房に対する免疫応答には C 型レクチン受容体下流のアダプター分子である CARD9 が関与し、textured type シリコンにおいて炎症反応が遷延することを明らかとした。本研究ではこれらの反応に関わる CARD9 よりさらに上流の受容体を特定することを目的とし、Fc タンパクなどによ るリガンド阻害といった新たな炎症制御法の開拓を目指す。

研究成果の概要

我々はこれまで人工乳房に対するマクロファージを中心とした免疫応答にはC型レクチン受容体(CLRs)下流のアダプター分子であるCARD9が関与し、textured typeシリコンにおいて炎症反応が遷延することを明らかとした。本研究ではこれらの反応に関わるCARD9よりさらに上流の受容体を特定することを目的とし、Dectin-1、Dectin-2、MinclleそれぞれのKOマウスにシリコンを挿入し、病理学的、免疫学的解析を行なった。それぞれの受容体KOマウスにおいてWTマウスとの有意差は認められず、これらの受容体単独の関与は否定的であり、相互的関与の可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はCARD9を介したシグナル伝達経路に着目し、複数のシリコンに対する免疫学的反応を経時的に、かつ網羅的に解析を試みる初の研究である。さらに自主回収となったAllergan社のシリコンは新たな入手は不可能であるため本来なら解析不能だが、申請者らはこれまでに一定数のストックを作成しており、BIA-ALCL発生率の高いシリコンを実際に使用することが可能な貴重な研究である。
本研究により炎症遷延、被膜の肥厚化に関わる発生メカニズムが解明できれば、BIA-ALCLに対する予防法の樹立、さらには乳房再建および美容外科領域まで広がった安全な生体用シリコンの開発へとつながり、社会的意義は大きいものとなる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] CARD9-mediated macrophage responses and collagen fiber capsule formation caused by textured-type breast implants2023

    • 著者名/発表者名
      Miki Shoji
    • 雑誌名

      Plastic and Reconstructive Surgery

      巻: - 号: 5 ページ: 906e-917e

    • DOI

      10.1097/prs.0000000000011152

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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