研究課題/領域番号 |
22K17063
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
樋口 賀奈子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (40892394)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 歯周病 / 糖尿病 / インフラマソーム |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病と糖尿病は互いの病状に悪影響を及ぼすことが知られているが、その因果関係の理解には、両疾患に共通の増悪因子を解明することは必須である。歯周病も糖尿病もその発症と進行に、炎症性サイトカインIL-1βとその産生を制御するNLRP3インフラマソームという自然炎症経路が関与していることが知られている。しかし、NLRP3インフラマソームが両疾患の病態に共通の増悪因子として関与しているかどうかは明らかにされていない。本研究では、歯周病患者の治療前後の歯周組織の炎症状態とインフラマソームプライミング状態、糖尿病の指標(HbA1c)の関連性を解析し、両疾患の増悪因子としてのNLRP3インフラマソームの関与について検討する。
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研究成果の概要 |
歯周病と糖尿病は互いの病状に悪影響を及ぼすことが知られているが、その因果関係の理解には、両疾患に共通の増悪因子を解明することは必須である。 本研究では、長崎大学病院歯科保存治療室に来院したStage II以上の初診の歯周病患者を対象とし、末梢血単核球のNLRP3インフラマソームプライミング状態を比較したところ、歯周基本治療後にNLRP3インフラマソームプライミング状態は低下し、歯周組織における炎症が末梢血のNLRP3インフラマソームプライミングを介して糖尿病に影響していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病と2型糖尿病との双方向的関連についてはよく知られているが、歯周病がどのようにして2型糖尿病に影響を与えているかについては不明な点が多い。本研究では、歯周組織による炎症が末梢血白血球のNLRP3インフラマソームをプライミングし、プライミングされた末梢血白血球が血流を介して2型糖尿病に影響を与えていることが示唆された。これらは、歯周病と糖尿病の関連についての理解を深めるとともに、これらの疾患の病態の新たな指標となることが期待される。
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