研究課題/領域番号 |
22K17172
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2023) 東北大学 (2022) |
研究代表者 |
真藤 裕基 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (40911269)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 唾液腺 / 筋上皮細胞 / 発生 / 副交感神経 / 器官培養 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔内の清掃、潤滑、保護など様々な機能を有する唾液は、健康の維持・増進に重要である。唾液分泌は交感・副交感神経の二重支配により制御されるが、発生唾液腺ではまず副交感神経のみが侵入し、副交感神経節を切除すると唾液腺は発育不全となる。つまり完成唾液腺の機能を制御する副交感神経が発生期においても重要な役割を演じている。唾液腺の筋上皮細胞が効果的に機能するためには、副交感神経終末の近傍に配置される必要があり、筋上皮細胞の分化誘導には副交感神経が関与していると考えられる。本研究は、筋上皮細胞と副交感神経の合理的構造が発生期に形成される機序の解明を目指し、将来的には新たな唾液腺再生療法の開発につなげたい。
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研究成果の概要 |
本研究では副交感神経から分泌されるアセチルコリンのアナログであるカルバコールを用いて、発生期マウス唾液腺における副交感神経の作用を検討した。その結果カルバコールはムスカリンM1受容体を介して唾液腺上皮細胞から筋上皮細胞へ分化誘導を促していることが示された。本研究の成果は新規口腔乾燥症治療法の開発の一助となりえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は発生期マウス唾液腺において器官形成後の支配神経である副交感神経が効果期である筋上皮細胞の分化誘導を促していることを示した。これは発生学に新たな視点をもたらし、臨床的には口腔乾燥症の新たな治療法の開発につながるアプローチであると考える。
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