研究課題/領域番号 |
22K17227
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
又吉 紗綾 大阪大学, 大学院歯学研究科, 特任助教(常勤) (70910214)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ミュータンスレンサ球菌 / 全身疾患 / 遺伝子解析 / コラーゲン結合タンパク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、全国の国立大学歯学部の病院を受診した様々な年代の患者から口腔サンプルを採取し、CBP 陽性菌の有無を調査することで、地域および年代別の CBP 陽性菌の分布の差異を検討することにした。 その際、様々な全身疾患の既往を有する被験者も対象に含めることによって、CBP 陽性菌の関与が疑われる全身疾患を新たに見出していくとともに、CBP 陽性菌の遺伝子配列と全身疾患に対する病原性に関連する知見を得たいと考えている。
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研究実績の概要 |
本研究は、全国の国立大学歯学部の病院を受診した様々な年代の患者から口腔サンプルを採取し、全身疾患に関与すると言われているCBP 陽性ミュータンスレンサ菌の保有の有無を調査することによって、地域および年代別の CBP 陽性ミュータンスレンサ菌の分布の差異を検討することを目的としている。また、被験者の全身的既往についてアンケートを行い、各疾患における CBP 陽性ミュータンスレンサ菌の感染率について統計学的に分析することで、CBP 陽性菌の関与が疑われる全身疾患を新たに見い出す。さらに、得られたCBP陽性ミュータンスレンサ菌の遺伝子を用いてシークエンス解析を行うことによって、菌ごとの遺伝子配列の違いと全身疾患に対する病原性についても関連性を明らかにしていくことを見据えている。 現在、全国の国立大学歯学部の病院のうち10大学に参加を依頼しており、小児480名、成人960名の口腔サンプル採取を予定している。このうち研究を開始した大学は9施設であり、6施設においては小児および成人480名の口腔サンプル採取を終了している。採取した口腔サンプルからは、得られ次第速やかにミュータンスレンサ菌を分離しており、ゲノム DNA を抽出している。得られたゲノム DNA から PCR 法を用いて CBP をコードする遺伝子の検出を行い、CBP 陽性菌の保有者の特定を行っている。また、小児においては得られたゲノムDNAを用いてシークエンス解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の流行に際し、各大学でのサンプル採取に想定以上の時間を必要としているため。
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今後の研究の推進方策 |
各大学にてサンプル採取を進めていただくとともに、得られたサンプルから遺伝子解析を順次進めていくこととしている。また、並行して統計学的分析を行い、遺伝子の配列変化と CBP 陽性ミュータンスレンサ菌がおよぼす全身疾患に対する病原性との関連を検討したいと考えている。
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