研究課題/領域番号 |
22K17233
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鮒田 啓太 九州大学, 大学病院, 助教 (80847997)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯 / 器官培養 / 遺伝子導入技術 / 遺伝子導入 / 上皮-間葉相互作用 / 器官培養技術 / micro RNA |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究で、歯に特異的に発現するmicroRNAであるmiR875を同定した。さらにmiR875は、歯の発生において、間葉細胞の凝集および上皮の陥入に重要な役割を果たしている可能性を見出した。本研究では、器官培養法を用いて形態形成を評価し、同定した歯に特異的な様々な転写因子とmiR875とを組み合わせることで、歯の運命決定制御因子を同定することを目的とする。
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研究成果の概要 |
歯は上皮‐間葉相互作用により形成される器官として知られており、形態形成機構を解析する上で重要なモデルである。形態形成は3次元的な細胞の配置が重要であり、3次元的な形態を有したまま、様々な分子機能を評価するためには、3次元培養モデルと3次元的形態を有したまま遺伝子導入する技術が必要であった。本研究では、歯をモデルとしてelectroporation法を用いた遺伝子導入技術と培養モデルの構築を目的として研究を行った。その結果、上皮‐間葉相互作用により形成される器官の器官全体への遺伝子導入技術を確立した。本手法は、将来の形態形成機構の解明に応用可能であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、様々な再生医療技術が進歩しており、いくつかの器官でその成功例が示されている。一方で、歯は上皮‐間葉相互作用と呼ばれる細胞間相互作用により形成される器官として知られており、その形態形成機構の複雑性から再生が困難である器官である。その解明のためには、分子機能の詳細な解析が必須であるが、膨大な数の遺伝子の機能を評価するには、簡便な解析モデルが必要である。本研究の成果により、器官への遺伝子導入が簡便に行えるようになり、さらなる分子機能の解明が期待される。
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