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メタボリックシンドロームの予防を目指した胎児期の低酸素への適応過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K17798
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

友滝 清一  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80813394)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードHIF / 胎児発育不全 / 低酸素 / 胎児 / hypoxia inducible factor / 血糖 / メタボリックシンドローム
研究開始時の研究の概要

我々は、胎児が胎内での低酸素の環境に対し脳を保護するために適応しようとする過程にHypoxia inducible factor (HIF)が関与しており、この適応過程が生後の血糖異常や将来のメタボリックシンドローム発症に繋がるという病態仮説を考えた。これを明らかにするために、ヒト早産児を対象とした多施設共同の臨床研究と、低酸素モデルマウスを用いた動物実験を複合的に行っていく。FGRの胎児における脳保護メカニズムと、FGRに伴う生後の血糖異常や将来のMetS発症といった様々な病態の解明に繋がり、より良い血糖管理戦略や、ひいては発達障害やMetSの予防に向けた基盤となると考えている。

研究成果の概要

子宮内で低栄養や低酸素に晒され胎児発育不全(FGR)となった児は、発達障害のみならず、生後の血糖異常や将来のメタボリックシンドローム発症のリスクが高い。我々は、FGRのモデルラットを用いて、FGRでは脳で優先的に糖を取り込もうとする適応過程が働いている反面、他の臓器ではインスリン抵抗性が生じていることを示した。この結果から、FGRの児が、子宮内の低酸素・低栄養という環境に適応して脳を守ろうとしている過程が、生後の血糖異常や将来のメタボリックシンドロームの病態へと繋がっている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の結果は、FGRの胎児が脳を優先的に保護するためのメカニズムを、内分泌学的な視点から示した初めての成果である。この成果は、FGRの胎児における脳保護メカニズムと、FGRに伴う生後の血糖異常や将来のMetS発症といった様々な病態の解明へ向けたさらなる研究への基盤となる。また、生後のより良い血糖管理戦略や、ひいては発達障害やMetSの予防に繋がっていくことが期待できる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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