研究課題/領域番号 |
22K19107
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
樫田 啓 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (30452189)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 蛍光バーコード / 抗体 / インタラクトーム / セリノール核酸 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は核酸の鎖交換反応を利用することで多数の分子を同時にラベル化する蛍光バーコードの開発に成功した。この蛍光バーコードは蛍光色素の種類や蛍光変化回数を増加させることで、ラベルの種類を指数関数的に増大できるという特長がある。そこで、本研究では蛍光バーコードを利用することで生体分子間相互作用を可視化する手法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では我々が開発した蛍光バーコードの拡張、及びそれを利用した生体分子間相互作用解析を目指した。まず、D-トレオニノール核酸の鎖交換反応について詳細に検討した。その結果、鎖交換反応に最適な鎖長や反応温度を明らかにすることが出来た。また、蛍光バーコードの拡張について検討を行い、蛍光変化回数を3回に増加させても設計通り機能することがわかった。更に、タンパク質間相互作用を可視化するために近接ライゲーションについての検討を行い、通常の蛍光標識核酸を利用したイメージングが可能であることを確認した。以上のように、蛍光バーコードを利用した生体分子間相互作用を可視化するための基盤技術の確立に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体分子間の相互作用は全ての生命現象の基盤であるため、これを可視化することは生命現象を理解する上で非常に重要である。これを実現するためには多数の蛍光ラベルを調製する必要があるが、従来の技術では蛍光波長にオーバーラップがあるため同時検出可能な数に大きな制約があった。それに対し、我々が開発した蛍光バーコードは膨大な種類の蛍光ラベルを簡便に調製することが可能である。また、本研究成果によって生体分子間相互作用イメージングに必要な基盤技術を確立することが出来た。今後、我々が開発した技術を更に発展させることで複数の生体分子間相互作用の同時イメージングが期待できる。
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