研究課題/領域番号 |
22K19457
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
垣内 伸之 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90839721)
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研究分担者 |
横山 顕礼 京都大学, 医学研究科, 助教 (20515514)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 食道がん / クローン進化 / ドライバー変異 / 前がん病変 / ルゴール不染体 / ドライバー遺伝子 / 染色体コピー数変化 / 細胞周期 / 食道癌 / 発がん |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の死亡原因第1位はがんであり、食道がんは男性において7番目に多く、男女併せて年間約1万人強が死亡している。申請者らのこれまでの研究により、正常食道上皮は加齢や食道がんリスク因子への暴露によりがんドライバー変異クローンによって再構築されることが判明したが、正常上皮から異型上皮への形質転換メカニズムについては未だ詳細は不明である。本研究では微小検体採取技術とゲノム・トランスクリプトーム同時解析技術を用いて、発がん最初期におけるヒト食道上皮細胞の形質転換メカニズムを解明し、食道がんの発がん予防や発症前治療の開発に資する知見を得ること試みる。
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研究成果の概要 |
本研究により、食道ヨード濃染部(Normal)においても、TP53変異は存在するが、3番染色体のコピー数異常を伴うことは少ないのに対して、LVL-NDにおいては、2サンプルを除いて、食道ドライバー変異を有しており、TP53変異が65%で最も多く認められ、TP53変異を認めたLVL-NDでは、3番染色体短腕のコピー数loss、3番染色体長腕のコピー数 gainのbroad CNVを高頻度に認めており、これらの変化を有することで、ヨード不染のphenotypeを獲得する、すなわち、がんの起源が形成されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の死亡原因第1位はがんであり、食道がんは男性において7番目に多く、男女併せて年間約1万人強が死亡している。これまでの研究により、正常食道上皮は加齢や食道がんリスク因子への暴露によりがんドライバー変異クローンによって再構築されることが判明したが、正常上皮から異型上皮への形質転換メカニズムについては未だ詳細は不明であった。本研究により、発がん最初期におけるヒト食道上皮細胞の形質転換メカニズムの一旦が解明され、食道がんの発がん予防や発症前治療の開発に資する知見を得ることが出来た。
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