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iPS細胞由来ヒト感覚神経を用いたアトピー性皮膚炎における痒みのメカニズムの探求

研究課題

研究課題/領域番号 22K20686
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

山村 和彦  九州大学, 大学病院, 助教 (80936427)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / 痒み / 感覚神経 / iPS細胞 / iPS
研究開始時の研究の概要

アトピー性皮膚炎は国民の7-15%が罹患し、多くの患者さんが激しい痒みに悩まされています。これまでヒトの痒みに関連する研究は、ヒト末梢神経が入手困難だったこともあり、ほとんどなされてきませんでした。本研究は、近年開発されたヒトiPS細胞由来の末梢感覚神経を用いることで、アトピー性皮膚炎に特徴的な痒みを引き起こすメカニズムとそれに重要な物質を特定することを目的にしています。

研究成果の概要

本研究の目的は、そう痒惹起物質に対するヒト感覚神経の反応を検証し、アトピー性皮膚炎における痒みのメカニズムを探求するものである。
ヒト神経細胞株 (SH-SY5Y)を複数のそう痒惹起物質と疼痛惹起物質で刺激し、MAPKのリン酸化を調べたが大きな差はなかった。同細胞株をそう痒惹起物質と疼痛惹起物質で刺激したところ、疼痛惹起物質とは異なり、そう痒惹起物質では比較的なだらかな神経興奮が長時間続くことがわかった。iPSより作成された感覚神経をそう痒惹起物質と疼痛惹起物質で刺激しRNA-seqで解析したところ、そう痒惹起物質で特徴的な遺伝子群の発現が認められた。現在論文投稿に向けてデータ解析中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって初めてヒト感覚神経細胞をそう痒惹起物質で刺激した際の反応、神経興奮、遺伝子発現が規定された。このことはアトピー性皮膚炎を含む疾患での痒みのメカニズムを理解する上で非常に重要なことだと考えられる。特に痒みに対してヒト感覚神経は特徴的な神経興奮パターンをとり、特徴的な遺伝子発現があることが明らかとなったため、今後、今回の研究で得られた知見を活かして痒みの神経興奮や特定の遺伝子・タンパクをターゲットとした痒みの治療法が開発される可能性があり、今回の研究は学術的にも社会的にも非常に有意義なものであったと考えられた。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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