研究課題/領域番号 |
22K20697
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
鈴木 敢三 東京理科大学, 先進工学部生命システム工学科, 助教 (80961961)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | うつ病 / ストレス / 海馬 / 最初期遺伝子 / 慢性ストレス / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性ストレスが、うつ病などの精神疾患の発症の原因になることが示唆されている。うつ病発症に海馬の関与が示唆されているが、海馬領域内で、どの小領域や細胞群が慢性ストレスに関与するか、未だ不明な点が多い。そこで、本研究では、慢性ストレスマウスモデルを用いて、慢性ストレスに関与しうる海馬内小領域や細胞群を特定することを目的とする。
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研究成果の概要 |
うつ病の病態やその発症に関わる海馬内小領域の同定を目的とし、本研究では、慢性社会的敗北ストレスマウスやストレス因子コルチコステロン慢性投与マウスモデルを作製し、うつ様行動や不安様行動を行動学的に評価した。また、それらのマウスの海馬内において神経活動マーカーである最初期遺伝子群の発現を定量し、ストレスに関わる海馬内小領域を探索した。これらの解析から、慢性的慢性ストレスに対して、海馬歯状回領域が関わることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病を含む精神疾患の発症のメカニズムは未だ不明な点が多い。本研究で同定した海馬歯状回はヒトうつ病の病態と関りがあることが示唆されている。今後、神経回路レベルまで解析を進める、慢性ストレスにおける歯状回を中心とした神経回路基盤を理解することにより、うつ病の病態の理解や治療法の開発の一端となることが期待される。
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