研究開始時の研究の概要 |
髄芽腫は小児の小脳に好発する悪性脳腫瘍である. 近年の集学的治療の進歩により予後は改善してきたが, 強力な治療による脳機能低下, 二次癌の発生が新たな問題となっている. 予後良好例を治療前に見つけ出し, 症例ごとに治療強度を選択する個別化医療の必要性が高まっている. 近年, Schlafen (SLFN) ファミリーのメンバーの 1 つ, SLFN11がDNA傷害型抗がん剤の感受性増強因子として注目されている. 本研究では, SLFN11発現量が髄芽腫の治療反応性を予測するバイオマーカーとなり得るか, データベース検索, SLFN11免疫染色, 及び細胞株を用いた機能実験を組み合わせ検討する.
|