研究課題/領域番号 |
22K21050
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
榮 宏太朗 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (60962818)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Porphyromonas gingivalis / 線毛 / 遺伝子型 / 歯周病 / P.gingivalis / 歯周病原細菌 / FimA線毛・Mfa1線毛 / プライマー設計 / 相同性解析 / 遺伝子型分類 / バイオフィルム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、歯周病患者の歯肉縁下プラーク(バイオフィルム)から歯周病の代表的な原因細菌として知られているPorphyromonas gingivalisを歯科用器具で採取し、歯周病の重症度との関連を調査する。 そして、P.gingivalisの付着因子であるFimA線毛及びバイオフィルム形成の調節に関わっていることが報告されているMfa1線毛の線毛遺伝子群の遺伝子型分類を行い、全ての線毛因子の遺伝子型を決定し、臨床症状と線毛型との関連を統計学的に解析する。 さらに、異なる遺伝子型における線毛機能解析に発展させ、mfa1遺伝子型間でのバイオフィルム形成能を比較する。
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研究成果の概要 |
歯周病関連菌Porphyromonas gingivalisはFimAおよびMfa1線毛を保有する。これらの線毛の構成成分をコードする遺伝子群には多様性が認められる。本研究では、P. gingivalisの線毛因子の多様性と病原性との関連を明らかにすることを目的とし、①全ての線毛成分の遺伝子型分類を可能とする手法、②線毛遺伝子型と歯周病における臨床症状との関連性、及び③線毛機能と遺伝子型との関連性の検討を行った。その結果、③の成果として、FimA線毛と結合する134個の候補タンパク質を同定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisの持つ付着因子であるMfa1線毛の主要成分mfa1遺伝子型をPCRにより分類する手法を考案した。今後は、mfa1遺伝子型と病原性との関連を調査したい。本方法の開発は、患者のプラーク中に生息するP.gingivalis線毛遺伝子型を判定し、病原性判定や予後の推定への利用を可能とする。
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