研究課題
基盤研究(B)
近年我が国においては、医師の偏在・医師不足が大きな社会的問題として取り上げられてきた。本研究では、医師の長期パネルデータを用いた2つの実証研究に取り組んだ。第一に、医師のキャリア選択を動学的モデルを用いて分析し、医師の人的資本蓄積において病院勤務が重要な役割を果たすこと、また、その後の開業については開業医間の競争条件が大きな影響を及ぼすことが示唆された。第二に、2004年の新臨床研修制度の影響を分析し、新制度の導入により、それまで他地域からの勤務医供給により多く依存していたと思われる地域において、勤務医(研修医を除く)の減少と、病院へのアクセス及び医療のアウトカムの悪化が示唆された。
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