Ｓｉｒｔ１分子による唾液分泌制御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 23390421
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形態系基礎歯科学
• 研究機関: 鶴見大学
• 研究代表者: 斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
• 研究分担者: 美島 健二 (美島 建二) 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343) ; 井上 裕子 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (50367306) ; 梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10298268)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円); 2013年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2012年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2011年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
• キーワード: 唾液腺 / Sirt1 / カロリー制限 / 唾液分泌 / Sirt1遺伝子 / 唾液腺分泌 / ドライマウス

研究概要

老齢マウスにカロリー制限を施すことで唾液腺局所でのSirtの発現ならびに活性増強を認めた。カロリー制限により、唾液分泌は増加し、酸化ストレスマーカーの８OH-dGは減少していた。また、唾液腺局所への炎症細胞浸潤は減少し、炎症性サイトカインも低値を示した。マイクロアレイの結果からは炎症・免疫関連遺伝子に加えてアミノ酸代謝関連遺伝子にも変動が認められた。発現増強が認められたセリンをマウスに摂取させたところ、投与後三週間まで唾液分泌の増加傾向が認められた。カロリー制限によりミトコンドリアの数は減少していたものの、加齢に伴うミトコンドリア変異は減少し、ミトコンドリア当たりのATP産生量も増加していた。

研究成果

• [雑誌論文] Therapeutic effects of isoflavones on impaired salivary secretion. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ryo K., Takahashi A., Nimi A., Tamaki Y., Ohnishi-Kameyama M., Inoue H., Saito I.
  • 雑誌名: J. Clin. Biochem. Nutr. 巻: ー
  • NAID: 130004694543
  • 査読あり
• [雑誌論文] Validation of different sets of criteria for the diagnosis of Sjögren's syndrome in Japanese patients. (2013)
  • 著者名/発表者名: Tsuboi H
  • 雑誌名: Mod Rheumatol. 巻: 23 号: 2 ページ: 219-225
  • DOI: 10.1007/s10165-012-0812-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transplantation of side population cells restores the function of damaged exocrine glands through clusterin (2012)
  • 著者名/発表者名: Mishima K., Inoue H., Nishiyama T., Mabuchi Y., Amano Y., Ide F., Matsui M., Yamada H., Yamamoto G., Tanaka J., Yasuhara R., Sakurai T., Lee M., Chiba K., Sumimoto H., Kawakami Y., Matsuzaki Y., Tsubota K., Saito I
  • 雑誌名: Stem Cells 巻: 30 号: 9 ページ: 1925-37
  • DOI: 10.1002/stem.1173
  • 査読あり
• [雑誌論文] Aryl Hydrocarbon Receptor-Mediated Induction of EBV Reactivation as a Risk Factor for Sjogren's Syndrome (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroko Inoue
  • 雑誌名: J Immunol 巻: 188 号: 9 ページ: 4654-4662
  • DOI: 10.4049/jimmunol.1101575
  • 査読あり
• [雑誌論文] The periodontal pathogen Porphyromonas gingivalis induces the Epstein-Barr virus lytic switch transactivator ZEBRA by histone modification (2012)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Imai
  • 雑誌名: Biochimie 巻: 94 号: 3 ページ: 839-846
  • DOI: 10.1016/j.biochi.2011.12.001
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clusterin promotes corneal epithelial cell growth through upregulation of hepatocyte growth factor by mesenchymal cells in vitro (2011)
  • 著者名/発表者名: Okada N, Kawakita T, Mishima K, Saito I, Miyashita H, Yoshida S, Shimmura S, Tsubota K
  • 雑誌名: Investigative Ophthalmology & Visual Science 巻: 52(6) 号: 6 ページ: 7888-7893
  • DOI: 10.1167/iovs.10-6348
  • 査読あり
• [雑誌論文] Receptor for advanced glycation end products (RAGE)-expressing endothelial cells co-express AGE and S100 in human periapical granulomas (2011)
  • 著者名/発表者名: Takeichi O., Hatori K., Kamimoto A., Oka S., Ogiso B., Saito I
  • 雑誌名: J. Dent 巻: 39 号: 10 ページ: 679-85
  • DOI: 10.1016/j.jdent.2011.07.010
• [雑誌論文] Effects of coenzyme Q10 on salivary secretion 669-674 (2011) (2011)
  • 著者名/発表者名: Ryo K, Ito A, Takatori R, Tai Y, Arikawa K, Seido T, Yamada T, Shinpo K, Tamaki Y, Fujii K, Yamamoto Y, Saito I
  • 雑誌名: Clin Biochem 巻: 44 号: 8-9 ページ: 669-674
  • DOI: 10.1016/j.clinbiochem.2011.03.029
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression and cellular localizaion of melatonin-synthesizing enzymes in rat and human salivary glands (2011)
  • 著者名/発表者名: Masashi Shimozuma, Reiko Tokuyama, Seiko Tatehara, Hirochika Umeki, Shinji Ide, Kenji Mishima, Ichiro Saito, Kazuhito Satomura
  • 雑誌名: Histochem Cell Biol 巻: 135 号: 4 ページ: 389-396
  • DOI: 10.1007/s00418-011-0800-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Therapeutic effects of isoflavones on impaired salivary secretion
  • 著者名/発表者名: Ryo K., Takahashi A., Nimi A., Tamaki Y., Ohnishi-Kameyama M., Inoue H., Saito I
  • 雑誌名: J. Clin. Biochem. Nutr 巻: (in press)
  • NAID: 130004694543
• [学会発表] The molecular mechanism of salivary dysfunction amelioration by calorie restriction (2014)
  • 著者名/発表者名: Hiroko Inoue
  • 学会等名: the 17th Biennial Meeting of Society for Free Radical Research International
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府京都市)
  • 年月日: 2014-03-25
• [学会発表] カロリー制限による唾液分泌能改善効果の分子機構の解明 (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子
  • 学会等名: 第102回日本病理学会
  • 発表場所: ロイトン札幌(北海道札幌市)
  • 年月日: 2013-06-06
• [学会発表] カロリー制限と長寿遺伝子-レスベラトロールによるサーチュイン遺伝子の活性化- (2013)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 日本臨床形成美容外科医会
  • 発表場所: 日本都市センター会館(東京都千代田区)
  • 年月日: 2013-05-26
  • 招待講演
• [学会発表] 日本における歯科のための加齢・抗加齢医学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第9回世界歯内療法会議
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都千代田区)
  • 年月日: 2013-05-26
  • 招待講演
• [学会発表] The Molecular mechanism of salivary dysfunction amelioration by calorie restriction (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子, 美島健二, 清水孝彦, 川島素子, 坪田一男, 斎藤一郎
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会
  • 発表場所: マリンメッセ福岡(福岡県福岡市)
  • 年月日: 2012-12-11
• [学会発表] カロリー制限による唾液分泌改善効果の分子機構の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子, 美島健二, 川島素子, 坪田一男, 斎藤一郎
  • 学会等名: 第57回日本唾液腺学会
  • 発表場所: 文京学院大学(東京都文京区)
  • 年月日: 2012-12-01
• [学会発表] 唾液分泌改善を目的とした歯随細胞から血管内皮細胞への分化誘導の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山村優花, 山田浩之, 濱田良樹, 井上裕子, 村松敬, 美島健二, 斎藤一郎
  • 学会等名: 第12回日本抗加齢医学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
  • 年月日: 2012-06-23
• [学会発表] 口腔から考える全身のアンチエイジング医学 -口腔から全身の若さを保つ- (2012)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第8回日本歯科産業学会 春季大会
  • 発表場所: 東京医科歯科大学 M&Dタワー(東京都文京区)
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] イソフラボンによる唾液分泌促進効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 新美愛, 高橋絢子, 梁洪淵, 井上裕子, 斎藤一郎
  • 学会等名: 第5回日本口腔検査学会
  • 発表場所: 日本大学法学部(東京都千代田区)
• [学会発表] イソフラボンによる唾液分泌促進効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 新美愛、高橋絢子、梁洪淵、井上裕子、斎藤一郎
  • 学会等名: 日本口腔検査学会
  • 発表場所: 日本大学法学部（東京都）
• [学会発表] 唾液分泌改善を目的とした歯髄細胞から血管内皮細胞への分化誘導の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山村優花、山田浩之、濱田良樹、井上裕子、村松 敬、美島健二、斎藤一郎
  • 学会等名: 日本抗加齢医学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県）
• [学会発表] カロリー制限による唾液分泌改善効果の分子機構の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子、美島健二、川島素子、坪田一男、斎藤 一郎
  • 学会等名: 日本唾液腺学会
  • 発表場所: 文京学院大学（東京都）
• [学会発表] The molecular mechanism of salivary dysfunction amelioration by calorie restriction. (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子、美島健二、清水孝彦、川島素子、坪田 一男、斎藤一郎
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: マリンメッセ福岡（福岡県）
• [学会発表] 口腔から考える全身の抗加齢医学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第9回日本機能性食品医用学会
  • 発表場所: 大阪大学コンベンションセンターMO ホール(大阪府吹田市)
  • 年月日: 2011-12-10
• [学会発表] カロリー制限における唾液分泌改善効果の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上裕子
  • 学会等名: 第20回日本シェーグレン症候群学会
  • 発表場所: ホテル金沢(石川県金沢市)
  • 年月日: 2011-09-10
• [学会発表] Pathogenesis and management in Sjogren's syndrome - Effects of Coenzyme Q10 on Salivary Secretion- (2011)
  • 著者名/発表者名: Ichiro Saito
  • 学会等名: 5th SFRR-ASIA 8th ASMRM 11th J-mit CoQ SessionPresented by Japanese Coenzyme Association
  • 発表場所: 鹿児島市民文化ホール(鹿児島県鹿児島市)
  • 年月日: 2011-09-03
• [学会発表] 新たな歯科医療の展開を求めて ~口腔から実践する抗加齢医学~ (2011)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第26回日本歯科心身医学会
  • 発表場所: 北海道立道民活動センターかでる2.7(北海道札幌市)
  • 年月日: 2011-07-17
• [学会発表] 各科におけるアンチエージングUp To Date (2011)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第11回日本抗加齢医学会(アフタヌーンセミナー4)
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府京都市)
  • 年月日: 2011-05-29
• [学会発表] プロタミン分解産物の唾液分泌に対する効果の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 梁洪淵, 奥村重年, 有川量祟, 清藤太郎, 鷹取梨恵, 伊藤淳子, 新保敬子, 山田孝, 田井良憲, 斎藤一郎
  • 学会等名: 第11回日本抗加齢医学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府京都市)
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 唾液分泌障害に対する細胞移入療法の応用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 美島健二
  • 学会等名: 第11回日本抗加齢医学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府京都市)
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 口腔から考える全身のアンチエイジング (2011)
  • 著者名/発表者名: 斎藤一郎
  • 学会等名: 第11回日本抗加齢医学会(教育講演1)
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府京都市)
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] マウス胎仔唾液腺由来フィーダー細胞の樹立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 美島健二
  • 学会等名: 第100回日本病理学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
  • 年月日: 2011-04-28
• [学会発表] 日本における歯科のための加齢・抗加齢医学
  • 著者名/発表者名: 斎藤 一郎
  • 学会等名: 第９回世界歯内療法会議
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都千代田区）
  • 招待講演
• [学会発表] カロリー制限と長寿遺伝子 ーレスベラトロールによるサーチュイン遺伝子の活性化
  • 著者名/発表者名: 斎藤 一郎
  • 学会等名: 日本臨床形成美容外科医会
  • 発表場所: 日本都市センター会館（東京都千代田区）
  • 招待講演
• [学会発表] カロリー制限による唾液分泌能改善効果の分子機構の解明
  • 著者名/発表者名: 井上 裕子
  • 学会等名: 第102回日本病理学会総会
  • 発表場所: ロイトン札幌（北海道札幌市）
• [学会発表] The molecular mechanism of salivary dysfunction amelioration by calorie restriction
  • 著者名/発表者名: hiroko Inoue
  • 学会等名: The 17th Biennial Meeting of Society for Free Radical Research International
  • 発表場所: Kyoto International Conference（Kyoto）
  • 招待講演
• [備考]
  • URL: http://ccs.tsurumi-u.ac.jp/dental/kouza/byouri/originalpaper.html