植物プランクトンモニタリングのための優占種遺伝子情報の整備

• 研究課題/領域番号: 23510021
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境動態解析
• 研究機関: 独立行政法人国立科学博物館
• 研究代表者: 辻 彰洋 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (40356267)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
• キーワード: モニタリング / 植物プランクトン / メタゲノム解析 / バーコーディング / 珪藻 / 遺伝子 / 固有種 / プランクトン / Single Cell PCR / 付着藻類 / 分子系統解析 / Spicaticribra kingstonii

研究概要

1.ダム湖を中心とした湖沼に優占的に出現する植物プランクトンの分類学的検討を進め、現場のアセスメントやモニタリングで使えるチェックリストとしてまとめ、論文やHPとして公表した。
2.日本および世界各地の水域から藍藻20株、珪藻360株を確立し、230株について遺伝子解析を行った。これらについては、gene bank に登録されていない多くの新規分類群を含んでいる。
3.珪藻葉緑体rbcL遺伝子を用いて、霞ヶ浦の1年間の試料のメタゲノム解析を行った。優占種についてはおおむね整合性がとれていたが、gene bankに登録されている遺伝子情報だけでは半分程度しか分子同定が出来なかった。

研究成果

• [雑誌論文] Phylogeny of Praestephanos gen. nov. (Thalassiosirales, Bacillariophyceae) based on Stephanodiscus suzukii, and related freshwater thalassiosiroid diatoms (2014)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A., Mohri, Y., KI, J.S., Jung, S.W. & Julius, M.
  • 雑誌名: Plankton Benthos Res 巻: 9(2) ページ: 132-140
  • NAID: 40020081564
• [雑誌論文] Phylogeny of Praestephanos gen. nov. (Thalassiosirales, Bacillariophyceae) based on Stephanodiscus suzukii, and related freshwater thalassiosiroid diatoms (2014)
  • 著者名/発表者名: Akihiro Tuji, Yuka Mohri, Jang-Seu Ki, Seung Won Jung, Matthew L. Julius
  • 雑誌名: Plankton and Benthos Research 巻: 9
  • NAID: 40020081564
  • 査読あり
• [雑誌論文] Brandtodiniumgen. nov. and B. nutriculum comb. nov.(Dinophyceae), a dinoflagellate commonly found in symbiosis with polycystine radiolarians (2014)
  • 著者名/発表者名: Probert, I., Siano, R., Poirier, C., Decelle, J., Biard, T., Tuji, A., Suzuki, N. & Not, F.
  • 雑誌名: Journal of Phycology 巻: 50 ページ: 388-399
  • 査読あり
• [雑誌論文] 皇居における淡水珪藻植生 II 期 (2014)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子
  • 雑誌名: 国立科博専報 巻: 49 ページ: 75-88
• [雑誌論文] 皇居の藍藻と緑藻 II 期 (2014)
  • 著者名/発表者名: 新山優子・辻彰洋
  • 雑誌名: 国立科博専報 巻: 49 ページ: 63-73
• [雑誌論文] Morphology and molecular phylogenetics of Sphaerospermopsis oumiana (M.Watan.) Tuji et Niiyama compared with Sphaerospermopsis torques-reginae (Komarek) Werner et al. (2013)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A. and Niiyama, Y.
  • 雑誌名: Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series B 巻: 39 ページ: 101-105
• [雑誌論文] Examination of Types in the Fragilaria vaucheriae-intermedia Species Complex (2013)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A. and Williams, D.M.
  • 雑誌名: Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. B 巻: 39 ページ: 1-9
  • NAID: 40019655382
• [雑誌論文] 「総説」藍藻ネンジュモ目の浮遊性種の分類学的変更と類似種の比較 (2013)
  • 著者名/発表者名: 新山優子・辻彰洋
  • 雑誌名: 陸水学会誌 巻: 74 ページ: 153-164
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distribution and Phylogeny of Spicaticribra kingstonii - rudis Species Complex (2012)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A., Leelahakriengkrai, P. and Peerapornpisal, Y.
  • 雑誌名: Mem. Natl. Mus. Nat. Sci., Tokyo 巻: 48 ページ: 139-148
• [雑誌論文] Three New Combinations of Japanese Planktonic Cyanobacteria Species (2012)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A. and Niiyama, Y.
  • 雑誌名: Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. B 巻: 38 ページ: 37-38
• [雑誌論文] 日本産アオコ形成藍藻種のチェックリストおよび分類学的コメント(短報) (2012)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子
  • 雑誌名: 日本プランクトン学会報 巻: 59 ページ: 30-34
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distribution and phylogeny of Spicaticribra kingstonii - rudis species complex (2012)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A., P. Leelahakriengkrai and Y. Peerapornpisal
  • 雑誌名: Memoirs of the National Museum of Nature and Science 巻: 48 ページ: 139-148
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本産アオコ形成藍藻種のチェックリストおよび分類学的コメント（短報） (2012)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子
  • 雑誌名: 日本プランクトン学会報 巻: 59 ページ: 30-34
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本におけるDidymosphenia geminata (Lyngb.) Mart.Schmidt の出現について (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 雑誌名: Diatom 巻: 27 ページ: 65-68
• [雑誌論文] Transfer of Cymbella koidzumiana Skvortsov to the genus Navicula (2011)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A.
  • 雑誌名: Bull. Natl. Mus. Nat. Sci. ser. B. 巻: 37 ページ: 113-115
  • NAID: 40019531160
• [雑誌論文] Umezakia natans M.Watan. does not belong to Stigonemataceae but to Nostocaceae (2011)
  • 著者名/発表者名: Niiyama, Y., Tuji, A. & Tsujimura, S.
  • 雑誌名: Fottea 巻: 11(1) ページ: 163-169
• [雑誌論文] Umezakia natans M.Watan. does not belong to Stigonemataceae but to Nostocaceae (2011)
  • 著者名/発表者名: Niiyama, Y., A. Tuji, & S. Tsujimura
  • 雑誌名: Fottea 巻: 11 ページ: 163-169
  • 査読あり
• [学会発表] 新奇凸凹表面寒天プレート(KT プレート)を用いた珪藻の培養と応用例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 外丸裕司・木村圭・辻 彰洋
  • 学会等名: 藻類学会
• [学会発表] 次世代シークエンサーによる湖沼プランクトン珪藻モニタリングの可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本珪藻学会第34回大会
  • 発表場所: 埼玉 (Diatom 29:75(18))
• [学会発表] 海外調査で必要になる様々な手続きについて (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 学会等名: 日本珪藻学会第33回研究集会
  • 発表場所: 瀬底 (Diatom 29:91(22))
• [学会発表] A new species Pseudanabaena foetida sp. nov. producing 2-methylisoborneol (2-MIB) from Japan (2013)
  • 著者名/発表者名: Niiyama, Y., Tuji, A. and Ichise, S.
  • 学会等名: The 19th Symposium of International Association for Cyanophyte Research
  • 発表場所: Cleve Land, U.S.A.
• [学会発表] Phormidium tenue とされてきたPseudanabaena 属の数種について (2013)
  • 著者名/発表者名: 新山優子・辻彰洋・一瀬諭・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会大津大会
• [学会発表] 霞ヶ浦におけるプランクトン珪藻のメタゲノム解析とモニタリングへの応用の可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会大津大会
• [学会発表] 海外調査で必要になる様々な手続きについて (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻 彰洋
  • 学会等名: 日本珪藻学会第33回研究集会
  • 発表場所: 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設
• [学会発表] 次世代シークエンサーによる湖沼プランクトン珪藻モニタリングの可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本珪藻学会第34回大会
  • 発表場所: 文教大学越谷キャンパス
• [学会発表] Phormidium tenueとされてきたPseudanabaena属の数種について (2013)
  • 著者名/発表者名: 新山優子・辻彰洋・一瀬諭・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会第78大会
  • 発表場所: 龍谷大学瀬田キャンパス
• [学会発表] 霞ヶ浦におけるプランクトン珪藻のメタゲノム解析と モニタリングへの応用の可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・中川恵・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会第78大会
  • 発表場所: 龍谷大学瀬田キャンパス
• [学会発表] 珪藻の単細胞ＰＣＲの改良 (2013)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 学会等名: 2013年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会（仙台）
  • 発表場所: 東北大学農学部
• [学会発表] 余呉湖に出現したAulacoseira subarctica 種群 (2012)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・藤原直樹・一瀬諭
  • 学会等名: 日本珪藻学会第33回大会
  • 発表場所: つくば (Diatom)
• [学会発表] Phylogeny of genus Spicaticribra and related taxa (2012)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A.
  • 学会等名: International Diatom Symposium 2012
  • 発表場所: Ghent (Oral and poster program IDS2012)
• [学会発表] 余呉湖に出現したAulacoseira subarctica種群 (2012)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・藤原直樹・一瀬諭
  • 学会等名: 日本珪藻学会第33回大会
  • 発表場所: つくば
• [学会発表] Phylogeny of genus Spicaticribra and related taxa (2012)
  • 著者名/発表者名: Tuji, A.
  • 学会等名: International Diatom Symposium 2012 (Ghent)
  • 発表場所: Ghent
• [学会発表] ダム湖における植物プランクトンのモニタリングチェックリスト (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・一柳英隆・高村典子
  • 学会等名: 日本珪藻学会第31回研究集会 講演要旨集
  • 発表場所: 田沢湖
• [学会発表] 微細藻類モニタリングのための遺伝子バーコーディングの可能性と限界 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・毛利由華
  • 学会等名: 日本珪藻学会第31回研究集会 講演要旨集
  • 発表場所: 田沢湖
• [学会発表] ダム湖における植物プランクトンのモニタリングチェックリスト1 (2011)
  • 著者名/発表者名: 新山優子・辻彰洋・一柳英隆・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会第76回大会 講演要旨集
• [学会発表] ダム湖における植物プランクトンのモニタリングチェックリスト2 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・一柳英隆・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会第76回大会 講演要旨集
  • 発表場所: 島根
• [学会発表] 琵琶湖固有種Stephanodiscus suzukii, Aulacoseira nipponica の 系統的位置 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 学会等名: 日本珪藻学会第32回大会 講演要旨集
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ダム湖における植物プランクトンのモニタリングチェックリスト (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・一柳英隆・高村典子
  • 学会等名: 日本珪藻学会第31回研究集会
  • 発表場所: 田沢湖
• [学会発表] 微細藻類モニタリングのための遺伝子バーコーディングの可能性と限界 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・毛利由華
  • 学会等名: 日本珪藻学会第31回研究集会
  • 発表場所: 田沢湖
• [学会発表] ダム湖における植物プランクトンのモニタリングチェックリスト2 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋・新山優子・一柳英隆・高村典子
  • 学会等名: 日本陸水学会第76回大会
  • 発表場所: 島根
• [学会発表] 琵琶湖固有種 Stephanodiscus suzukii, Aulacoseira nipponicaの 系統的位置 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 学会等名: 日本珪藻学会第 32 回大会
  • 発表場所: 東京
• [図書] ダム湖のプランクトン群集の特徴. ダムと環境の科学 II (大森浩二・一柳英隆編) (2011)
  • 著者名/発表者名: 高村典子・中川恵・一柳英隆・辻彰洋
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] コラム4 植物プランクトン種群の設定. ダムと環境の科学 II (大森浩二・一柳英隆編) (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 湖沼の酸性化. Topics 2 p. 川と湖を見る・知る・探る 陸水学入門 (日本陸水学会編) (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 出版者: 地人書館
• [図書] ダム湖のプランクトン群集の特徴. 大森浩二・一柳英隆（編） ダムと環境の科学 II (2011)
  • 著者名/発表者名: 高村典子・中川恵・一柳英隆・辻彰洋
  • 総ページ数: 396
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 湖沼の酸性化. Topics 2日本陸水学会（編） 川と湖を見る・知る・探る (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻彰洋
  • 総ページ数: 193
  • 出版者: 地人書館
• [備考] ・ダム湖のプランクトン ホームページ等 (計2件)
  • URL: http://research.kahaku.go.jp/botany/dam/about.html
• [備考] ・アオコをつくる藍藻 ホームページ等 (計2件)
  • URL: http://research.kahaku.go.jp/botany/aoko/aoko.html
• [備考] ダム湖のプランクトン
  • URL: http://research.kahaku.go.jp/botany/dam/
• [備考] ダム湖のプランクトン
  • URL: http://research.kahaku.go.jp/botany/dam/
• [備考] アオコをつくる藍藻
  • URL: http://research.kahaku.go.jp/botany/aoko/aoko.html