研究課題
基盤研究(C)
江戸では、17世紀肥前磁器が普及する前に日常使用する陶磁器と大名家を中心に武家儀礼用としての揃いの食膳具や茶陶が多く出土することが確認された。これら需要の背景と変化が茶会記、御成、蔵帳などの調査研究により、復元された。また、18世紀後葉以降では、武家のみならず町人地からも規格性の高い貿易陶磁器が出土するようになり、肥前磁器が需要を充足する中、貿易陶磁器の用途が中国趣味を背景とした煎じ茶習慣の普及とともに拡大していく状況が看取された。これらは既成の身分階層とは別に文人趣味と評価される趣味や指向が共通するグループが作るサロン的な枠組みの中で需要されると推定される。
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日本貿易陶磁研究会
貿易陶磁研究
巻: 33 ページ: 59-74