研究課題
基盤研究(C)
本課題では、過去半世紀にわたり海水温観測の主力であったXBT(投棄式水温深度計)の水中降下速度に与えるプローブ重量の影響を、海上比較試験に基づいて定量化し、同測器の降下運動をモデル化することを通して、歴史的水温観測資料の質的向上に資することを目的とした。本研究の結果、10gの重量差の降下速度への影響は、最も頻用されてきたT7型について約1%であった。これは空中でのプローブ重量の変化率とほぼ比例し、合理的である。この結論をメーカーの品質管理基準に当てはめると、降下速度に与える重量誤差の影響は限定的で、本研究の成果は、近年問題となっているXBTの測器バイアスのサイズに対して一定の上限を与える。
すべて 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
Rev. Geophys.
巻: 51 号: 3 ページ: 450-483
10.1002/rog.20022
J. Atmos. Ocean. Tech.
巻: 30 号: 6 ページ: 1195-2125
10.1175/jtech-d-12-00127.1
Ocean Science
巻: vol.7 号: 2 ページ: 231-244
10.5194/os-7-231-2011
http://www.aoml.noaa.gov/phod/goos/xbtscience/