研究課題
基盤研究(C)
従来では乳癌が免疫原性の弱い癌種で、免疫的関与が少ないと考えられてきたが、われわれはこれまで研究成果を踏まえ、治療抵抗性進行再発乳がんに対するペプチドワクチン療法の臨床試験を行ってきた。標準治療抵抗性乳がん患者において中間無増悪生存期間7.5カ月、中間生存期間15.9カ月と現存な治療に比べ、遜色のない良好な効果が得られた。免疫反応性は乳がんサブタイプに関係なく、高率に抗腫瘍免疫が誘導された(ER+:96.6%;トリプルネガティブ:100%;Her2+:100%)。従って、当治療は標準化学内分泌療法と異なる作用機序が示唆され、従来の標準治療だけでは得られない治療効果が期待される。
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