研究課題
基盤研究(C)
肺癌において発現が低下しているマイクロRNAとして、miR-34b/cおよびmiR-200cを同定した。miR-34b/cは、小細胞癌においてメチル化による発現の低下がより高頻度に認められた。悪性胸膜中皮腫細胞株を用いたマウスモデルにおいて、miR-34b/cの導入により抗腫瘍効果を認めた。miR-200cは、EGFR遺伝子変異を有する肺癌細胞株では発現が保たれていたが、それらの細胞株からEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対する耐性株を作成した際にその発現低下が確認され、またその耐性株では上皮間葉移行を認めた。この耐性株にmiR-200cを導入することで上皮間葉移行が解除されることも確認した。
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