研究概要 |
色素を用いることなしにVOC(揮発性有機化合物)を色で検出できるセンシング材の設計方法について検討した。粒子径の増減に伴って粒子の周期配列が変化すれば構造色変化を取り出すことができるという原理に基づく。そのためにまず,粒子径が均一なシリカ表面に膨潤性の層状ケイ酸塩を被覆した粒子を調製した。シリカの一部を溶出させ,それを層状ケイ酸塩の原料とすることで,シリカ表面から均一に層状ケイ酸塩を生成することができた。また,生成した層状ケイ酸塩の層間へは陽イオン性界面活性剤を取り込むことができ,これに伴って粒子径も増大した。この疎水性で膨潤性の粒子を周期的に配列することで構造色のVOC応答が期待される。
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