研究課題
挑戦的萌芽研究
PCaP1 および PCaP2 はそれぞれの N 末端のミリストイル化により安定的に細胞膜に局在する。両分子の N 端20数残基はホスファチジルイノシトールリン酸(PIP)およびカルモジュリン/カルシウム(CaM/Ca)複合体と結合する能力を有する。 CaM/Caの結合が優先するため、細胞内カルシウム濃度が上昇した場合には CaM/Ca が生成し、PCaPに結合していた PIP を遊離させる。したがって、PCaP がカルシウムシグナルを PIP シグナルに変換する役割を果たしていると推定される。本研究における PCaP の機能欠失株の表現型解析により、少なくとも PCaP1 は気孔の閉口プロセスに、また PCaP2 は正常な根毛の先端成長に不可欠であることが明らかになった。
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