研究課題/領域番号 |
23659082
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石田 竜弘 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (50325271)
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研究分担者 |
際田 弘志 徳島大学, 大学院・へルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50120184)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 薬物動態 / 代謝学 / ワクチン / アジュバント / リポソーム / DDS / PEG / 抗原デリバリー / ポリエチレングリコール / 免疫反応 |
研究概要 |
本研究では免疫細胞への新たな抗原送達法としてPEG修飾リポソームによる免疫系の活性化(ABC現象)を利用した方法を提案した。本提案は、PEG修飾リポソーム投与によって脾臓辺縁体のB細胞が感作され、数日後に投与したPEG修飾リポソームを捕捉し、速やかに胚中心の樹状細胞に運ぶ、という我々の極めてユニークな発見に基づいている。当初の目論見通り、あらかじめ少量のPEG修飾リポソームで刺激することで、少量の抗原(OVA)を含むPEG修飾リポソームを投与するだけで高い抗OVA IgG、抗OVA IgMを誘導することができた。PEG修飾リポソームはTI抗原であり、これにTD抗原を封入して投与する事でTI経路の活性化を利用してTD抗原に対する免疫反応が亢進される事を確認した。通常のアジュバントは皮下の抗原提示細胞を利用して免疫増強活性を示すが、本方法は脾臓の免疫系を活性化して免疫増強作用を得るものであり、新規なメカニズムに基づくアジュバントとなるものと期待される。
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