研究概要 |
アデノウイルスカプシドタンパク質より同定した自然免疫誘導能と膜透過性促進能を併せ持つペプチドを用い,経口投与ワクチン製剤に利用可能なリードタンパク質としての有用性について検討した.その結果,膜透過性促進ペプチド(89 アミノ酸)は自然免疫誘導能を有していること、自己複合体を形成し酵素による分解を回避していることを見出した。さらにドメイン解析により 26 アミノ酸のペプチド配列のみでも高い細胞膜透過促進作用が得られることを見出し,経口投与型ワクチンの製剤化に利用可能なリード分子としての発展が期待された.
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