研究課題
挑戦的萌芽研究
大腸癌患者の原発巣(腫瘍中心部、浸潤先端部)、転移巣(リンパ節転移、肝転移)、末梢血中の循環腫瘍細胞のゲノムを中心として解析を行い、その性状を把握し臨床検査に役立つ技術を開発することを目的として研究を開始した。大腸癌細胞株の培養細胞をボランティアの健常人血液に混合した血液から腫瘍細胞を単離する実験を行った。磁気抗体分離法およびフローサイトメトリーを利用して捕捉し、スライドガラス上に回収するとともに、抗サイトケラチン抗体による免疫細胞染色によりがん細胞であることを同定する実験方法を確立した。ただし、癌患者血中の CTC は微量であり、特に早期の大腸癌患者ではほとんど CTC をつかまえるのは困難であった。大腸癌の腫瘍マーカーを iTRAQ 法(isobaric tags for relative and absolute quantitation method) で解析した。その結果、癌部で 1.62 倍高発現している LRPPRC (Leucine rich PPR motif containing protein)を見出した。この LRPPRC の発現を Tissue-Microarray 法を用いて免疫組織化学染色で調べたところ、癌の分化度との関連性を認めたので予後診断の指標となりうると考えられた。
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