研究課題/領域番号 |
23659890
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
前田 英史 九州大学, 大学病院, 講師 (10284514)
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研究分担者 |
赤峰 昭文 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
和田 尚久 九州大学, 大学病院, 講師 (60380466)
門野内 聡 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (30609558)
友清 淳 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20507777)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 歯内療法学 / 歯根膜組織再生 / アンギオテンシン / 意図的歯牙再植 / 歯学 / 再生医学 / 細胞・組織 / 遺伝子 |
研究概要 |
歯の保存治療の1つに意図的再植法があり、難治性の根尖病変の除去や、破折した歯の口腔外接着後の再植時に応用される治療法である。現在のところ、抜歯の際に歯根膜組織へのダメージを最小限にする以外に、再植後の治癒を促進するような薬は開発されていない。そこで本研究では、アンギオテンシノーゲンの代謝産物であるアンギオテンシン II (AngII) が、抜歯再植後の歯根膜組織の治癒に及ぼす影響について検討するために、歯牙再植実験モデルラットを作製し、その歯根膜組織の治癒に及ぼす影響と、AngII をさらに細かく分けたペプチドが歯根膜細胞に及ぼす影響について明らかにすること目的とした。その結果、AngII にて処理されたラットの歯根膜組織において、歯根膜組織中の血管形成が促進し、異所性の骨形成が抑制された。また AngII ペプチドが、未分化なヒト歯根膜細胞に対して、腱/靱帯関連遺伝子の発現を誘導し、さらに歯根膜細胞の起源である歯小嚢のマーカーの 1 つとされるトロンボスポンディン2の発現を亢進することが明らかになった。以上の結果より、意図的歯牙再植を行う際に、AngII を応用することによってアンキローシスを抑制し、歯根膜組織の治癒を促進しうる可能性が示唆された。
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